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2018年08月05日08:36

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日本再生の夢2−1 病院日記

11月17日(木)3:25pm

ここ○×医療センターの朝、昼、晩の食事が異常に美味しい。素材の味を充分に生かし、塩分は控えめだが、それでいて、あらゆる野菜の持ち味をうまく引き出している。たんぱく質は極端に控えめだが、それでいてボリューム感もあり、美味しい。毎日、感心しながら食べている。かなりの達人の技だ。
朝食のカード(名前や部屋番号、食事の種類が書かれた)に「いつも美味しいです。感心しながら食べています。勉強にもなります」と書く。

11月18日(金)4:45am 外は晴れ、寒い

昨日はシヤワー(髪:看護師さん)と自己清拭と、窓の外の美しき夕焼け雲と、一日三度の丁寧に作られた食事によって、幸せな一日だった。入院して読み始めた、司馬遼太郎の「坂の上の雲」も二巻目の中盤を過ぎる。再読だが、やはり傑作。とくに明治という巨大な化け物のような「時の流れ」を、四国、松山出身の三人、正岡子規、秋山好古、秋山真人の人生を通して描くという試みがとても新鮮であり、読むたびに、心惹かれる。ほとんど自給自足に近い人々が国民の大多数を占める貧しい日本という国家が、侵略の恐怖におびえながら、必死に背伸びして軍事大国になろうと、まるで綱渡りのように日清、日露の戦争を強行していく明治政府は、子供が大人の真似をするようでもあり、喜劇的でもある。そして、この国家の背伸びは主人公三人の生き様にも共通するもので、「西洋化」ということを、まるで神のように信仰する明治の在り様に、ちょっと複雑な気持ちにもなる。
おそらく明治初年から、日本が「文明開化」を国の目標とした時点から、2011年3月11日の福島原発事故に向けてのストップウォッチが押された、とも感じたのだった。

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