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2018年07月12日13:07

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ヨーロッパ第6世代戦闘機開発は揉めています… 前編

猫戦闘機開発に興味ありますか?

現在、日本ではF-2後継機の開発方針について防衛省を中心に議論を重ねています。
今年度中には日本の関係企業を中心にした開発を決めなければ開発の中心を担う
技術者が退職してしまい、今後は日本には戦闘機を開発する能力が無くなると言われ
る厳しい状況に立たされています。

それとは別に、現在、ヨーロッパでも次世代の第6世代戦闘機の開発が計画されています。

FCAS [Futur Combat Air System](将来航空戦闘システム)と呼ばれる基本構想が
英、仏、独、伊、西、5ヶ国始め多数の国々で別々の内容だけど同じ名前という
紛らわしい計画が進行中だったりします。

その現在の状況がよく解るニュース記事が面白いのでご紹介したいと思います。

少し長いので前後編に分けたいと思います。

翻訳:ヨーロッパは1機以上の次世代戦闘機を維持できるか?
Can Europe sustain more than one next-gen fighter? [Defense News]
By: Andrew Chuter
https://www.defensenews.com/digital-show-dailies/farnborough/2018/07/06/can-europe-sustain-more-than-one-next-gen-fighter/

ロンドン ― 
エアバスの防衛部門の責任者はヨーロッパの戦闘機製造企業に個別の戦闘機開発計画
を一つにまとめることを強要する―― そうしないとヨーロッパは世界の戦闘機メーカーの
中で二流の存在に墜ちることが予測される。

「[新しい戦闘機計画]に対しての全てのヨーロッパの解決手段だと私は強く信じる。
二つないしより多くの計画は維持できないうえに、ヨーロッパ(の戦闘機開発を…)
を二流に落としてしまう事になるであろう。」
ディレク・ホーク(Dirk Hoke)エアバス・ディフェンス&スペース社SEO(経営責任者)
が7月6日のファンボロ航空ショー前のブリーフィングでそう語る。

英国と仏独共同開発によるそれぞれのデザインの追求という不毛な対立の開始を警告し、
このまま戦闘機市場が機種ごとにバラバラに別れていたとしたら世界での競争を勝ち抜く
能力がヨーロッパにはなくなるであろうとホークは語る。

現在ヨーロッパ勢は第4世代戦闘機の3種類の戦闘機が国際市場で好調に販売されており、
それらは、ダッソーアビエーションのラファール、ユーローファイター・タイフーン、
サーブ・グリペンである。

仏独共同開発戦闘機はそれら3機種全てを代替しなくては第6世代戦闘機計画も結局
のところ調達機数が削減されてしまうであろう。
ドイツ政府とフランス政府は2040年ころに第6世代戦闘機の配備に向けた第一歩を進めた。
二か国はその他の国の参加を促すことを明らかににしているが、しかし後からの参加になる。

匿名を条件にあるエアバスの重役が語るには、ダッソーが機体の開発を行いエアバスが
システム・インテグレーションを行うかたちで早期に作業分配を決めるとのこと。

仏独戦闘機計画(Franco/German Fighter Program)を生み出す努力によって、フランスの
大統領エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)とドイツ首相アンギラ・メルケル
(Angela Merkel)による二国間の防衛協力の強化に繋がる。

「このような好機はヨーロッパの協力の強化、特に独仏枢軸(the Franco/German axis)
の成立以前にはあり得ない」
協力の同意を得たことについてホークはそう語る。

ホークは協力についてのディスカッションでは英国と問題のBAEシステムズについて
所謂ところの英国のヨーロッパ連合からの離脱の方向で進んでいることに同意する。
しかし英国は後からでも参加できると強調した。

エアバスCEOのトム・エンダーズ(Tom Enders)は英国が進めるFCAS(将来航空戦闘
システム)が参加可能であるとみなした報告書を叩いて、「ドアは常に開いている」と述べた。
― 記事を中断 ―

あせあせどうです? エアバスのホーク社長、独断専行、唯我独尊に感じませんか?

ここまでのエアバス側の主張に後半ではBAEシステムズの反論が続きます。




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