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2018年06月12日00:17

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シャタケ山

5月29日から30日、例のごとく増毛で寿司、旭川でラーメンを食べる小旅行。
28日はいつもの大雪遊水公園での車中泊では無く、東川町の「道の駅 道草館」の駐車場が空いていたので此処で泊る。

東川町って何故かベトナム人の女の子が多くて、スーパーに行くと集団で買い物をしている。

農家とか牧場で働いているのか?と思っていたら、今テレビで倶知安町で人材派遣会社が違法にベトナム人の女の子を働かせていたというニュースをやっていた。

もしかしてそれか?

街中なので夕方、近くの居酒屋で飲む。
焼き鳥を注文したのだが冷凍物であまり美味くない。
価格も安かったから仕方ない。

翌朝鳥の鳴き声がし始めたので散歩をする。

東川町の街路樹にキレンジャクが群れて留まっている写真を見たことがあるので、見られるかもと期待していたが駄目だった。

そのかわり東川神社の境内の森の高い木の上に、白鷺が十数羽巣を作っているのを発見。
それを見上げながら歩いていたら、家の前を掃除していた老人が

「今年は白鷺が特に多い。」

と言っていた。

東川町のバスの側面にはエゾモモンガのイラストが描かれていて、鳥も動物もいろいろ居るようだ。

当麻町の上野ファームに向かう。
途中姉の家のすぐ近くを通るが素通り。

上野ファームは前に一度来たのだが駐車場が混んでいて入れなかった。
屯田兵の時代から射撃場で、その小さな丘は射的山と呼ばれている。

「日本縦断 こころ旅」で繰り返し放送される神回の目的地がこの射的山(投稿者はシャタケ山と思っていた)だった。

偶々道を聞いた小学生の女の子、初音ちゃんと正平が射的山の頂上を目指して登ってゆく。
二人とも登るのが辛そうだ。

頂上に登って分かったのは、初音ちゃんは医者に運動を止められているという事。
おそらく心臓に問題があるのではなかろうか。

射的山の頂上で少女と二人、ベンチに座り景色を眺める。
夏の光が眼下の田に注ぎ、風が吹き、通り道の稲が一斉に揺れている。

「風が吹いているから田んぼがなんか動いている・・・・」

と少女がつぶやく。

「あれな、風の足跡っていうんだ」

と正平が言う。

「風の足跡?」

「風が足跡つけて動いてるみたいだろ」

「うん」

「そういうふうに見えるだろ。なんとなく」

「うん、なんとなく」

ベンチに座って会話している後ろ姿は爺さんと孫の様だ。

きっとこの風景、額の汗、風の心地よさは少女の記憶に刻まれて残ってゆくだろう。

それで我々も頂上に登ってみた。

ゆっくりとした坂道の正面に大きなハルニレの木があって、そこから道は右に曲がり急勾配となる。

かなりの坂で膝の悪い純子は音を上げる。
身体に問題がある初音ちゃんは大変だったろうなと思う。
頂上から見ると周りは水田ばかりで、その向こうに当麻の町が見える。

ああいうドラマが無ければ、何の思い入れも無く見過ごしてしまう風景だ。
登ろうともしない、いやそもそも上野ファームに来ることも無かっただろう。

上野ファームは恵庭の「えこりん村」の中にある「銀河庭園」を小さくしたようなイギリス風庭園だ。

http://www.uenofarm.net/about/index.html

最初は我が家ともう一組しか客が居なかったが、平日にも関わらず結構な賑わいになった。
本州からの客も居た。

中には「こころ旅」を見てやって来たという人もいたかも知れない。




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