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2018年02月21日22:58

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藤村美穂子 リーダーアーベント

藤村美穂子を初めて聞いたのは、10数年前、意を決してリングのチクルス 
を聴くために、ミュンヘンに行った時でした。
 トムリンソン、マイヤー、サルミネンといったそうそうたるワーグナー歌いにまったくひけをとらず、聴衆のブラボー(ドイツでは足を踏みならす)を浴びていて、予備知識がなかったこともあり、こんな日本人歌手がいたのだと感銘を受けました。
 その後機会があればまた聴きたいと思ってましたが、あまり関西に来ないのか、来ても都合が悪かったのかそのまま聞く機会は持てなかったのが、今回やっと聴くことができました。
(2月20日於:いずみホール)

 シューベルト、ワーグナー、ブラームス、マーラーからそれぞれ5曲ずつ、アンコールを含め、ドイツ歌曲オンリー。率直な感想は、ほとんど完璧ではないか・・・さすが本場ドイツ語圏で評価されてることだけのことがあります。余分なパフォーマンスがなく、聴く人に心地よい集中力を呼び起こすような感覚を持ちました。ピアノ伴奏(ヴォルフラム・リーガー)も曲に寄りそう伴奏で素晴らしい。

 体調不良のため、一部プログラムを入れ替えたと事前に案内がありましたが(椅子に座って歌っていたのはそのせいなのかな?)、常に完璧をめざし、最上のものを聴衆に届けようとしている姿勢を感じました。

 この日の聴衆にも演奏者に対するリスペクトを感じ、とても良い気持ちを抱けた一夜でした。
かねがねオペラ界のイチロー(本場でリスペクトされているプロ)ではないかという認識を改めて持ちました。また、関西に来てほしいものです。
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