映画『ギフテッド』感想

号泣の大波とウルウルのさざ波が交互に押し寄せ、顔がぐちゃぐちゃになってしまった感動作！

〜天から非凡な才能を与えられた少女の育て方をめぐって対立する祖母と叔父を通して、本当の幸せは何かを問いかけるヒューマンドラマ〜

　　　

とにかく、優しい作品。
7歳のメアリーに、皆、幸せになってもらいたいと思っている。
叔父フランクも祖母イブリンも小学校の先生ボニーも近所のおばさんロバータも。
メアリーのために良かれと、あれこれ考えてくれている。
ただ、叔父と祖母では、伸ばしてやりたい方向が違う。向かわせてあげたい将来が違う。
メアリーに普通の生活をおくらせてあげたいフランク。非凡な才能を伸ばしてあげたいイブリン。
そしてついには・・・親権をかけて裁判へ。

上手いって思ったのは、どちらの言い分もすごく理解できるんです。
どうしても最初は一緒に暮らしているフランクに感情移入しているんですが、徐々にイブリンの言い分もすごくわかってくる。
普通の生活だとせっかくの才能をつぶしてしまう。
かといって、あまりにもの英才教育を与えてしまうとメアリーの母親と同じ運命をたどってしまう可能性がある。
こちらの感情をスムーズに揺らしてくれるんですよ。

〜印象的だった場面〜
・片目の猫フレッドの存在（２度救われたね）
・マッケナ・グレイスがとにかく可愛い！！！世界一キュートなしかめっ面(笑)
・小学校でかばった男子児童作品へのメアリーの発言に涙
・オクタヴィア・スペンサーの全身で迫ってくる抱擁感
・海のシーンの美しさ。鳥たち、そして、夕陽をバックにシルエットになる２人。
・２人を、そして観客をも包み込む愛に溢れた音楽
・「見せたいものがある」とフランクが病院にメアリーとロバータを連れて行った理由
・観客の頷きが見えているかのような、とにかく納得がゆくクライマックスの展開
・最後の最後にメアリーが参加している活動

　　　　　　　　　　　　　　　　　

※好きだった台詞
フランク「（メアリーの）個性が爆発する時・・・可愛くてしょうがなくなるんだ」
（確か、そんな感じ）

※ちょっとだけ、本当にちょっとだけ残念だったとこ
・ロバータの役どころ、もう少し立体的にしても良かったのでは？
・フランクがかつて哲学を教えていたという設定、そこそこ活かせていたと思うけど、もうちょっとだけ追加が欲しかったかな。

でも、でも、本当にもうたまらなく愛しい作品で、もう、５つ☆あげちゃいます
去年のうちに観てたら、ほんと、ベスト10のどこかに食い込んでたぞ〜〜〜
心からおススメな作品です！！！！！