…「ZENO」/ZENO
僕が初めて見に行った洋楽アーティストのLIVEはFAIR WARNINGだ。
忘れもしない。
名古屋ダイヤモンドホールで、当時、一世を風靡していた彼らの見事なパフォーマンスに感動したのをよく覚えている。
FAIR WARNINGについては高校生の頃に、それこそハマっていて1stも2nd「RAINMAKER」も何回も聴いていた。
そしてライナーノーツや、当時のBURRN!の記事などを読むと、目に入るのがZENOの4文字。
どうやらウレ・リトゲンがかつて在籍し、トミー・ハートやヘルゲ・エンヘルゲが関わったこともあるZENOというバンドが存在していたらしいことを知る。
早速、彼らの1stをCD屋さんで買い、聴いてみたら、なんと素晴らしいアルバムだろう。
美麗という言葉がぴったりなメロディ。
ハイトーンを見事に決めるボーカル。
ウレのアクティブなベースも凄くカッコイイ。
そして、なにより耳を奪ったのは流麗に華麗に舞う、ジーノ・ロートの凄まじいまでのギター。
まさに神がかっていた。
ライナーノーツを読んでみると、僕がその時、夢中になって聴いていた一枚でもあるSCORPIONSの「TOKYO TAPES」でギターを弾いている、ウリ・ジョン・ロートの実弟だって言うじゃないの。
なんとなく、納得してしまったのを憶えてる。
そして、そのあと驚いたのが、その1st以来、9年ぶりにZENOのアルバムが発表されるというニュース!
リアルタイムでZENOのアルバムを体験できると思っていなかったから感激した。
そのアルバム「ZENOLOGY」は9年間、ZENOがコツコツと作りつづけた楽曲が陽の目をみた、いわゆる未発表曲集だったんだけど、これが素晴らしい出来。
特に“Together”はハードロックのバラードのお手本のような、極上の名曲で、この曲には何回も感動をもらった。
FAIR WARNINGについてはライヴも体験できたし、そのライヴではZENOの名曲“A Little More Love”も聴くことができた。
でも、念願のZENOについては、ライヴを体験することはかなわず、ジーノ・ロートは逝ってしまった。
ZENOの愛のメロディに彩られた美しい楽曲は、僕のこれからの人生のサウンドトラックに、間違いなく生き続けるだろう。
ありがとう。
ジーノ・ロート。
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