衆院予算委員会は29日午前、安倍晋三首相と全閣僚が出席し、2017年度補正予算案に関する基本的質疑を行った。首相は、米軍機事故をめぐるやじで松本文明前内閣府副大臣が辞任したことについて、「沖縄の基地負担軽減をはじめ、これまで以上に気を引き締めて取り組む」と述べた。自民党の国場幸之助氏への答弁。
首相は「沖縄の方々の気持ちに寄り添いながら、基地負担の軽減に全力を尽くす。これが政府としての一貫した方針だ」と強調。「政治家は発言に責任を持ち、有権者から信頼を得られるよう自ら襟を正すべきだ」と語った。
松本氏は25日の衆院代表質問で、野党が相次ぐ米軍機事故を取り上げた際、議員席から「それで何人死んだんだ」と発言した。
2月4日投開票の沖縄県名護市長選で争点となっている米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に関し、首相は「しっかりと結果を出していきたい」と述べた。
国場氏は、南西諸島の防衛態勢の在り方についても質問。小野寺五典防衛相は「陸上自衛隊部隊の空白地帯を早急に解消する」とし、鹿児島県の奄美大島と沖縄県の石垣、宮古両島への陸自配備を進める考えを示した。
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