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2018年02月02日09:44

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ラクサンポ34

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。NPO事務所、一週間後、川口とスタッフ数人

川口
「やっと、アンケートができました。発送、よろしくお願いします」

スタッフ女1
「今日一日で全部、送るんですか」

スタッフ男1
「できれば、そうしたいですね。そのつもりです」

スタッフ女2
「封筒と出荷票は準備OKです。印刷しますから原稿をお願いします」

川口
「はい。これ12ページになるけど、コピー機でお願いします」

スタッフ女1
「だめですよ。量が多い時は印刷機を使う。紙もできるだけ安いものを使います。NPOは財政的に苦しんだから」

川口
「そうですね。ない袖は振れないもんな。現実は厳しい」

スタッフ男1
「涙が出るけど。現実だもんな。皆さんの人力に頼っています」

スタッフ女1
「その通り。納得します。社会貢献は金にならないわ」 

川口
「なんか、涙が出てくるよ」


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