そして8月に入り、土用の時期なのかみかこ先生とちさとはめだか保育園で鰻の話をしていた
みかこ先生は休憩時間にLINEをした
みかこ先生LINE《智久くん、今度一緒にうなぎ食べに行かない
六本木でおいしい鰻屋さん見つけたの
有名な風水アドバイザーの竹ノ下いわのり先生が出したお店でそこで鰻を食べると恋愛でいいことがあると言われてるの》
みかこ先生はいつものように緊張しながら、スマホを操作した。
ちさと『山PにLINEしてるの
("⌒∇⌒")』
みかこ先生『そう。鰻食べに行こうって』
みかこ先生はちさとにLINEを見せた。
ちさと『雑誌にも出てるあの鰻屋さんでしょ』
みかこ先生『そうそう』
ちさと『頑張りなさい
だけどこの鰻屋さんへ行こうだなんて、完全に気持ち伝わってるんじゃない』
みかこ先生『やっぱりそうかな
』
一方、山Pは撮影の休憩時間にLINEをチェックした。
山P『みかこ先生からのLINEだ』
山Pは嬉しそうに見ていた。
するとそこへ萌地伊知子(もえじいちこ)が現れた。
伊知子はNEWS手越のいとこ叔母で二歳しか違わない。
モデルみたいにスタイルも良く愛嬌のある顔をしていた。
職業がスタイリストで、個展にも自信がプロデュースした作品を出品したことがある。
伊知子『山P、なんか嬉しそうね
』
山P『伊知子さん』
伊知子『カノジョからのメールかしら
』
山P『違います
』
伊知子『そうよね。私に個展の祝いに指輪をプレゼントするんだから』
山Pに想いを寄せる伊知子は完全に恋する女という感じだった。
山P『あれは指輪の形したペンダントだ。あくまでもお祝いでアクセサリーをプレゼントしただけだから。深い意味はない』
山Pの目は伊知子に対し恋愛対象外と言わんばかりだった。
まるでドラマ・サマーヌードの朝日とハナエです┐(-。-;)┌
山P『俺は本当に好きな人と鰻屋に行くから』
伊知子『鰻屋
』
山Pはみかこ先生とのLINEの話をした。
伊知子『今、雑誌とかで話題の六本木の鰻屋さんよね
パワースポットでしょ』
山P『うん』
伊知子『ねぇ。大丈夫かな』
山P『何が(?_?)』
伊知子『たかられたり貢がされないように気をつけないと
伊知子は深刻そうに山Pを見つめた
伊知子『だって六本木の高級鰻を食べにいこうなんて、山Pが芸能人なのをいいことにおごらせようという魂胆かもしれない
』
山P『彼女はそんな人じゃない
』
伊知子『そんなふうに見せるのが女の手口じゃない┐( ̄▽ ̄;)┌』
なんか、いじわるを言いますね
伊知子『試しにファミレスとかファーストフードとか安いデートプランを提案してみて様子見た方がいいんじゃない』
伊知子はそう言って仕事に戻った。
話はまだまだ続きます
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