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2017年12月24日23:11

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12/18未明の小惑星ファエトン

 ふたご座流星群の母天体ファエトン。地球最接近は16〜17日にかけてでしたが、残念ながら悪天候で撮影できませんでした。18日、最接近は過ぎ、予報では急激な減光が始まっているはずだけど、まだギリギリ捉えられるのではないか?と思って庭先からの捕捉にトライしました。

小惑星ファエトン (3200) Phaethon

フォト

2017年12月18日19時30分、4秒露光× 90(総露出6分)トミーテックBORG 100ED(f=490mm,F4.9, 自作レデューサー使用)、キヤノンEOS Kiss X6i改造機 (ISO3200,JPEG) 、LPS-D1フィルター使用、GPガイドパック赤道儀、東京都足立区にて

※1800万画素のうち、500万画素相当の範囲をトリミング。

 宵で都市光による光害が最も厳しい時間帯なうえに透明度も今一つだったので、ペガススの四辺形すら肉眼で見えない状態で導入に四苦八苦しました。導入の基準になる、ペガススの四辺形の4星のうち南西側の星を見つけるのに手こずり、30分以上悪戦苦闘しました。それでもようやく目標のこの星を見つけ、機材の準備完了から50分近くかけてファエトンを写野に捉えることができました。

 地球最接近から2日弱程度しか経過していなかったので、見かけの移動速度は13日の撮影時より上で、10秒露光で撮影したらファエトンだけ線状に伸びて写ることで、他の星と判別できました。ファエトンの像が伸びないように、1コマあたり4秒露光まで切り詰めて撮影しました。

 地球から見て、すでに太陽側に回り込みかけているため減光が始まっており、画像上のファエトンの像は写野内の11等後半の恒星と同程度の明るさでした。13日未明の撮影時には10等半ばの恒星と同程度の写りだったので、最接近後のわずかな期間で1等級以上減光したようです。今後は減光が進むとともに宵の早い時間帯でさらに南に低くなり、さらに月明かりの影響も出てくることから、この撮影をもってファエトンの追跡を終了することにしました。
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