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2017年11月18日04:18

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児童文学作家の山中恒が指摘した妹尾河童の「少年H」の問題点

妹尾河童さんの著書少年H について、児童文学作家の山中恒さんは作品の中に事実誤認が多いことや主人公の考え方が戦中を過ごした人々の感覚から離れていることを指摘しています。
また戦後的な価値観や思想に基づいて初めから結論ありきで描かれた作品であると看破しました。
これに対し妹尾氏は山中氏に反論することなく、「自らの記憶と体験を元に書いた作品である」との主張を続ける一方で、少年Hの文庫化に関して何箇所もの訂正や変更、削除などが行いました。
私見だが初版の少年H と文庫化されたものとを比較して読むべきであり、他にも戦中を過ごされた方々の手記や作品をも読むべきであります。
少年H を読んで感動するかどうかは皆様の判断に委ねますが、これを物語あるいはフィクションとして割り切って読むには無理があり、これを戦中期のお話として「誤認」してしまう可能性もあります。それを考えれば小中学生に少年H を読むのをすすめるのは無理があると感じました・・・

>91 :名無しさん@そうだ登録へいこう:2013/07/19(金) NY:AN:NY.AN ID:cqCW7cYqO
少年H と同世代で児童文学作家の山中恒は、作中に夥しい数の事実誤認や歴史的齟齬がみられることや、 主人公やその家族の視点が当時の一般的な日本人の感覚から大きく乖離しており、 
戦後になるまで誰も知らなかったはずの事実をまるで未来からでも来たかのように予言していること、 さらに自身が編纂に関わった書物の記述がその誤りの部分も含めてまるごと引用されている点などを自著「間違いだらけの少年H」で指摘し、 「少年H」は妹尾の自伝でもなんでもなく、戦後的な価値観や思想に基づいて初めから結論ありきで描かれた作品であると看破し、 「年表と新聞の縮刷版をふくらませて作り上げたような作品」「戦争体験者の酒の席での与太話を小説風にまとめただけのもの」と酷評した。 

妹尾はあくまでも「自らの記憶と体験を元に書いた作品である」との主張を撤回してはいないが、 山中の挙げた具体的な誤りや欺瞞の指摘に対しては口を閉ざし、一切の反論を行っていない。 
ただし「少年H」の文庫化に際しては、山中に指摘された部分を中心に何箇所もの訂正や変更、削除などが行われている。 
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