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2017年10月08日00:03

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青根緑の休暇村　キャンプ記

8月25～26日にかけて、くまさん一家と共に、相模原市、道志川沿いのキャンプ場、「青根緑の休暇村」にて、１泊２日のテント泊に行って来た。

主たる目的は、テントを張る練習、そして、初のテント泊である。ていうか、俺、テント、持ってないけど、くまさんがお姉さんから貰って所持しているらしい。正直、俺自身、ペグとかのテントの仕組みも良く知らんのだが、でも、いつか山で使うことになるかもしれん。まずはテントを張る「練習」には、いきなり山よりも、まずはキャンプ場である。

８月25日。くまさんの車で出発。現場のキャンプ場は、予約なしでテントを張れる。手続きをして、車を停めて陣を取り、テントとタープを設営して、BBQの準備をする。

テントとタープが完成。左側がテント。右側がタープ。テントにくまさん一家が泊まり、俺はタープに泊まることとなる。

寝袋をセッティング。俺は、テントは持っていないが、寝袋は持っている。1999年、DTPオペレーターの仕事をしていた頃、作業が終電越えることもあるため、事務所で寝泊まりできるよう、買ったものだ。

今はいたるところに山具用品店があるが、当時はさほどなく、寝袋を買う際にインターネットで調べたところ、秋葉原にニッピンという店があることを知った。それで、わざわざニッピンまで買いに行ったのだが、その際に「山か…登ってみるのも良いかもな」と思い、登山杖１本を買ったのが、俺が山を始める最初のきっかけであった。

その後、この寝袋は、今の職場のロッカーに入れっ放しにしていたものだ。今の職場で、この寝袋を夜勤の仮眠休憩で使うことはないのだが、俺のアパートの部屋には置いておく場所がないからだ。

ただ、重くて登山で背負うには適さず、車の中で寝るために、車の中に放り込みっぱなしにしておくようなタイプの寝袋であり、本来の使用用途（＝アウトドア）で使ったのは、買って18年目にして今回が初めてである。

昼食は勿論、ＢＢＱ。主に、火を起こすのはくまさんで、料理をするのはくまさん嫁。俺は、牛肉、豚肉、鶏肉、ソーセージなどを焼いたり、諸手伝いをする他は、竹串を集めて火で燃やすような、どうでも良いようなことをしていた。

ちなみに晩夏の時期の屋外でのキャンプは、スズメバチが飛んでいて恐かった…。くまさん息子が手を出して指されないよう注意しつつ、時折、殺虫剤で撃退した。

ＢＢＱでは、コンロと炭を持って行ったのだが、テーブルを持ってくるのを忘れていた。ていうか、準備はすべてくまさん一家任せで、俺はＢＢＱに必要な備品は何も持ってきていない。キャンプ場には、陣取った場所によっては常設コンロを使うことができる。その常設コンロの上をテーブル代わりにして食した。

食後、童心に返って、くまさん所持の「びんどう」で、道志川にて、童心に戻って魚獲りを行う。いわゆる「川遊び」だが、人が多い場所は魚が獲れないので避け、テントを陣取った場所に近い「トロ場（川の流れの緩い箇所）」を選んで、びんどうを設置。寄せ餌は魚肉ソーセージである。

結果、ハヤ２尾、シマドジョウ２尾を採取。また、ヨシノボリ（淡水ハゼ）の幼魚も網で捕まえた。シマドジョウは、観賞魚としての価値はあるが食用には適さない。ヨシノボリの幼魚は小さすぎる。それで、ハヤ２尾を焼き、俺とくまさんで食した。捕まえた魚は、ありがたく命を「いただきます」として、食べるのが鉄則である。ちなみにシマドジョウは今、ペットショップで１尾500円くらいで売られているらしい。

夕食も勿論、ＢＢＱ。くまさん嫁の下ごしらえで、ピザを焼いたり。

そして、これもくまさん嫁が作ったカレーライス。美味。

そして、このキャンプ場はなんと、天然温泉の入浴施設が併設されているのである。青根温泉「いやしの湯」で汗を流してさっぱりする。

その後、テントに戻り、タープの中で寝ようとしたところ、日中に撃退したスズメバチの死骸がタープの中にあり、びっくり。殺虫剤を受けたスズメバチは、弱りながら、飛んでタープの中に入り、死んだようだ。気がつかずにその上に寝ようものなら、針で刺されていたかもしれん（蜂は死んでもしばらくは針も針毒も有効である）。危ない、危ない。

就寝。山小屋泊は何度も経験があるが、これが初のテント泊。尤も、野宿は若い頃、海外で何回かあるけど。ちなみに、入床後、即行で、タープで寝ている俺のイビキが、隣のテントで寝ているくまさん夫妻に聞こえていたらしい。意外にも、身体は疲れていたようだ。

8月26日。

朝食も勿論、ＢＢＱ。パンに目玉焼きにソーセージ。天気も良くて、アウトドアを満喫していると実感できて良い。

陣取った場所の木と木の間にロープを張り、昨日から、濡れた水着を干している。

この日はくまさん嫁の姉一家が合流。その一家には小学生の２人兄弟がいる。みんなで一緒に、前日のトロ場に泳ぎに行くこととする。

テント場から川に向かう途中の石河原には、ちょろちょろとトカゲが出没する。俺は、トカゲのことを「チョロモン」と呼ぶ。実は、スリランカにて、現地語で本当に「チェロモン」という名前のトカゲがいることを知ったのだが、それが転じて、「チョロチョロ現れるモンスター」、の意味でチョロモンである。名称が気に入ったのか、その後、小学生２人はトカゲを見かける度に「チョロモンだ！」と言っていたが…。

トロ場では、泳いだり、岩崖から飛び込んだり、びんどうを設置したりした。後に、そのびんどうにはハヤ４尾がかかっていた。ハヤは食べるには小さいのだが、せっかくなのでＢＢＱで焼いて、くまさん、くまさん義兄、小学生２人に食べさせた。

焼いたハヤを喰い、小学生は「肉よりハヤが美味いと言っていたが…いや、そんなわけねえだろ、嘘ついてまで気は使わなくていいぞ、とは思ったが、天然の「獲った獲物」の付加価値加算、ってところか。俺が子どもの頃は辛うじて、こういう水棲生物に慣れ親しんだものだけど、自然環境の破壊が進んだことで、今の子にはそういう機会は激減してるのだろう。

その後、昼食。くまさん義兄一家がテーブルと、新たに様々な食材を持ってきてくれていて、手羽先、鯖を焼いたり、アヒージョのフランスパン乗せ、豚バラ肉の塩だれ付レタス巻き、などなど、凝った美味いもの（少なくとも独り者のおっさんには普段は縁がない料理）をたくさん喰わさせてもらった。今回、屋外BBQで豪華な４食である。

食後も川遊びをした後、最後にもう一度、びんどうの仕掛けを確認に行く。ハヤ10尾、シマドジョウ１尾がかかっていた。ちょっと前に途中経過を見たところ、小さいハヤ（幼魚）が多数、かかっていたのだが、大きい魚が入ってくると、小さい魚はびんどうの口から逃げて行くようだ。この時点では、すでにＢＢＱの炭の火は消していたので、魚だけ小学生達に見せてリリースした。大漁の魚を見て、喜んでもらえて良かった。

俺は別に、子どもは好きでも嫌いでもない。敢えてどちらかと言えば、苦手な方ではある。これは子どもに限らず、だが、物事の道理や理屈が通じない相手は苦手というか、嫌いだ。ただ、こういうアウトドアとかに、機会があって子どもと一緒に来たならば、子どもを楽しませなかったら「粋」じゃねえだろう？と。　そして、俺自身にとっては、インドの果ても未知未踏なら、今回みたいな「子ども相手」ってのもまた、未知の世界なのである。

それに、大人だって、びんどうで魚が獲れりゃ、自分も楽しいのだ。だけど、大人だけでそれをやってたら、ただのイタイ奴だ。もしくは転売目的の密猟者とか。子どもを楽しませるという態で、自分も楽しめるのなら、それが一番ではないか、と。

荷物を片付けて、キャンプ場を後にし、最後に昨夜も入った「いやしの湯」で汗を流す。帰宅後、寝袋はちゃんと洗って、再び職場のロッカーへと収めたのであった。

以上です。次回は「高川山＆むすび山」登山記です。

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