7月7日
奈良の八経ヶ岳にオオヤマレンゲを見に行きたいが、お天気がイマイチだ。
中部や北陸の天気は良さそうだ。
どこか前夜車中泊の日帰りでいい山はないかとヤマレコを見ていたら、大日ヶ岳でもオオヤマレンゲが咲いているそうだ。
この山は白山に近く展望がいいらしい。
前から登ってみたいと思ったので、いいチャンスと今回行くことにした。
いくつかコースがあるが、オオヤマレンゲが見られるという桧峠からのコースにする。
ガイドブックにはきついコースとなっているが・・・
今回もこの前の熊野古道と同じく訓練山行で13キロの荷物にする。
ただ、前回30リットルのザックにしたら、下山持10キロくらいになったのにザックが肩に食い込んで痛くなった。
ザックは1キロ重くなるが、45〜55リットルのザックにする。
桧峠を5時半に歩き始める。
早朝は気持ちいい。
やはり山歩きはこうでなくっちゃ!
森を抜けるとスキー場の斜面を登っていく。
ササユリが見ごろで綺麗だ。
この前浅草岳で見たヒメサユリよりも大きくて色は薄い。
ヒメサユリのお姉さんといった風だ。
ゴンドラ終点から山道に入る。
ブナが気持ちいい。
御嶽山が見える!
その右の山並みは中央アルプスだろうか?
山頂に着いたら北アルプスも見られるだろうか。
ニッコウキスゲも出てきた。
水後山に着く。
ここからは気持ちのいい稜線歩きだ。
そろそろかな?
おっ、見覚えのある葉っぱだ!
あった!
枯れてしまったオオヤマレンゲ!固い蕾のオオヤマレンゲ!!そして開きかけたオオヤマレンゲ!!!
数は少ない。
多分木は1本か2本くらいなのだろう。
花は10個ぐらいだ。
でも、会えて嬉しい。
いや、ちょっとしかないからこそ余計に会えて嬉しい!!
ニッコウキスゲが見ごろだ。
ササユリはまだ蕾だ。
鎌ヶ峰に着く。
ここで大日ヶ岳が姿を現す。
白山が大きく見える。
ここからは白山を見ながらの稜線歩きだ。
ちょっと暑くなってきた。
標識が見える。
大日ヶ岳に着く。
山頂は刈り払われていた。
ありがたい。
白山、別山、三ノ峰、願教寺山から野伏ヶ岳に続く石徹白の山。
荒島岳に能郷白山。
さっきまで姿を現していた御嶽山には雲がかかっている。
乗鞍岳から続く北アルプスの山並みの上にも雲がかかって山座同定ができない。
その中で剱岳だけがはっきりと見える。
もしかして呼ばれている???
ひるがの高原から登って来たと言う大阪からのお姉さまとおしゃべりする。
いや、よくしゃべる。
私はほぼ相槌を打つだけ。
おしゃべりでは完全に負けた。
長年やっていた美容院を5年ほど前に辞めて、今は山三昧の日々だそうだ。
(羨ましい!でも、美容院は休みが少なく大変だよね。)
○○百名山などの本に載っている山をすべて登るのが目標のようだ。
「目標があったほうがいいでしょ?」
(う〜〜〜ん・・・私とは嗜好が違うな。)
岩場が好きでジャンダルムは何度も登ったそうだ。
(私には無理!!)
私が白山の地図を出して、この避難小屋はいいですよとか、このコースは・・・などと話すと、彼女は地図は持ってきていないそうだ。
いつもガイドブックの地図をコピーして行くそうだ。
「私はコンパスが使えないから持ってこないの。GPSも持ってないの。」
一度道がわからなくなり、適当に下りて無事だったことがあるそうだ。
「勘はいいみたいよ。」
まあ、百名山とか人気の山を歩く分にはそれですむかも知れないが…
彼女が難しいと思ったのは、台高の池木屋山、白鬚山、南紀の烏帽子山に子の泊山。
そうそう、紀伊半島の山は標高が低くてもあまり登る人いないし標識も少ないし、侮れません。
地図無しじゃ無理でしょう!
どうかこの先も道のはっきりとした山に登ってくださいね、と思う。
彼女のおかげで山頂には1時間半以上いた。
石徹白の山の上に素敵な雲がかかってきた。
快晴の真っ青な空もいいけど、こんな雲も素敵だね。
さて、そろそろオオヤマレンゲも開いたかしら?
鎌ヶ峰までは暑かった。
だが、鎌ヶ峰を過ぎると涼しい風も吹いてそれほど暑さを感じない。
さて、オオヤマレンゲは開いたかしら?
う〜〜〜ん、朝と大きく変わっていない。
ちょっとは開いたかな?
でもいい!
大日ヶ岳に咲く数少ないオオヤマレンゲを見ることができたのだから。
たくさん見たかったら八経ヶ岳に行けばいいんだ。
オオヤマレンゲ、あなたのおかげで大日ヶ岳に登りに来ました。
素晴らしい眺望を満喫しました。
水後山からの稜線歩きも良かったです。
大日ヶ岳が好きになりました。
今回、45〜55リットルのザックで登って、肩は痛くならなかった。
やはり、重い荷物を背負うのにいいようにできているんだろう。
今年の夏山の縦走もやっぱりこのザックだな!
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