mixiユーザー(id:7871574)

2017年06月25日21:37

48 view

映画「パトリオットデイ」

みなさんご存知2013年のボストンマラソン爆破事件。
犯人があんまり深く物事を考えないタイプだったため、わずか100時間余りでスピード解決した単独テロ事件だが。
そんなご存知の内容を実際の映像を交えながら再現した映画。
いや、これは映画ではない。ドキュメンタリーだ。再現ドラマだ。

冒頭、マラソン大会を前にした人々の平和な日常が描かれる。
犯人の日常も描かれ、その後事件に関わる人々の日常が丁寧に描かれていく。

マラソン会場
監視カメラやテレビカメラなどの映像が挿入されてくる。人間の目線ではなく、神の視点でもなく、犯人の悪意もない。ただ無機質な「目」が現場を俯瞰するのみ、である。
それがとても不気味。なぜならこれから何が起きるかを知っているからだ。

そしてその時、観客は全員心の中で「あ」と思う。思った瞬間、爆発。当時、テレビなんかで盛んに報道された光景だ。
大騒ぎになる現場。50メートル程度でも離れたら何が起きたのかわからずキョロキョロする人々。
やはり皆さんご存知の通り第2爆発。

直ちにFBIが招集され、大規模な捜査本部を廃倉庫に配置。そこに現場を完全再現する警官たち。
そして1人だけ向いている方向が違ってすぐに発見される容疑者。あとはトントン、トントトトンと転がって犯人兄弟は1人射殺1人逮捕で死刑判決。

ラストは片足を失った1人の被害者がマラソンを始めて、ボストンマラソンを完走する感動のエンディング。
悪に打ち勝つのは愛だけだ、というメッセージ。

完全に感動ドキュメンタリー。私は苦手。

群像劇、テレビドラマの映画版、アニメーション、二本立て、シリーズ物、リメイク、マンガ原作。
私が観に行かないと決めている映画のカテゴリである。(一部例外あり)
そこに今回は「実話を基にしました」を付け加えることとする。
そんなにも、みんなはアカデミー作品賞を獲りたいのかねえ?
こんなのに賞を与えたらアカン!!映画は最低限面白くないと。さもないと2回観ようと思わない。また観ようと思わなければ!2回観ようと思わせなければ、作品の良さは皆に伝えられないのだ!!

犯人の友達がテレビゲームの戦争ゲームをしているシーンが序盤で出てきて、それが後半の警官隊と犯人との激しい銃撃戦を想像させるようなつくりになっていて、そこがオモロイとは思った。
日常と非日常とのハザマ。当たり前の日常が一瞬で非日常に変わる。その瞬間をもっとうまく魅せてくれたなら良かったのになぁ。
どちらにせよドキュメンタリーはベスト映画にはなりえないのだ。
6点
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する