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2017年06月23日22:19

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まだ M50/1.4

 なんだかまだ M50/1.4 が気になっている。フレアっぽくて、色乗りが浅めで、二線ボケが出て、解像力も高い印象がないけど、いやいや、そんなに悪いレンズのはずも無い。そう言えば K-01 でじっくり使ったことが無いじゃないか、てことで、少し付き合ってみた。

 写真左:ネジバナ。接写リング3号。 F4 くらい。細かい産毛(トライコームと言うそうな)までビシっと写っていて解像度の高さに驚く。

 ネジバナがシャープに撮れた理由のひとつは、立体物だからかも知れない。周辺の弱い M50/1.4 の中央部だけを使うのはある意味おいしい。ピクセル等倍ではまるで細胞ひとつひとつが写っているかのようで、ヘキサノン48/2 に負けてない。正直このレンズで撮れたとは信じがたいw この倍率がたまたまスイートスポットだったのか?

 写真中:錆びた金網と雑草。 F2.8 くらい。綺麗な緑が出た。この距離だとボケも気にならない。そう言えばこのレンズで子供や猫を良く撮った。

 色乗りが悪いと思っていたが、順光近距離なら意外に色が出る。逆に言うと中-遠距離はやはりフラット。当時モノクロで撮ると常に4号で焼いたような「浅い」写真ばかりになったのを覚えている。 ペンタの 50/1.4 は一部で硬いと言われるそうだが、それはピントのシャープさではなく、このトーンの(またはボケの)硬さのことじゃないだろか。

 ボケについては、M50/2 だけでなく、ほぼ同じ光学系を持つ S.M.C.T50/1.4 や、SMCP55/1.8 と比べても二線ボケの傾向が目立つ。アトムタクマーの方がボケが穏やかなのは意外だった。 M50/1.4 はダブルガウスでよく言われる悪い面がそのまま出てしまっている感じがする。特殊ガラスなしでこの光学系は無理がある?

 写真右:桜の葉。開放。街灯に輝く木の葉をバックに。ボケの重なりが美しい。桜がシルエットにならなかったのはフレアのお陰か。

 M50/2 も絞り開放でかなり滲むが、ピントの芯が残るし、黒いところはちゃんと黒になる。だから階調が豊かで柔らかい、フィルムっぽい写真になる。対する 1.4 開放はフレアが多くて一般撮影に向かない。 1.4 開放は緊急用であって常用するものではない、と言う人もいるが、そのために F4 くらいまで不満が残るとしたら、その半段だか1段だかは随分とコスト高な気がする。

 今回の3枚はどれも M50/1.4 「らしからぬ」写真になった。人には添うてみよ、レンズは撮ってみよ、だな。
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