「夏休み」文化の破壊

　愚劣な政策です。授業時間数の遣り繰りだけを考えた空論です。だれも幸せになりません。
　一年を平準化して･･･というのがこの改革の本丸のようですが，平準化は365日すべてをつまらない日にしてしまうでしょう。夏休みというバカンスを子どもたちがどれほど待ち遠しく思っているか，少年時代のあのキラメキを大人はもう一度思い出すべきです。
　ガーっと勉強（仕事）して，ドーンと休む。今でさえ欧米に比べて夏休みは短いのに，日本人はそういう思いきりのいい行動ができません。休むことに後ろめたさを感じてしまいます。滅私奉公，忠君愛国の教育が染み付いているのでしょうか。ちまちまと努力を続けることを美徳と感じてしまう人が多いようです。２４時間働く企業戦士となってエコノミックアニマルと再び呼ばれる道を選択することになったら悲しいではありませんか。
　「お父さんたちもっと休みましょう」。ワークシェア，働き方」改革という方向に世の中が動いています。それなのに子どもたちからは休みを奪うという施策にいかなる大義があるのでしょうか。
　バカな町長の算術とパフォーマンスに踊らされたら，子どもたちだけでなくみんなが不幸になります。

■子どもたちの夏休みを１０日間に　静岡・吉田町の決断
(朝日新聞デジタル - 06月20日 19:23)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4630093