2015年11月。千葉県文化会館の練習場にて、
「第5回 落語国際大会in千葉」の予選の時に、初めて「孫、帰る」を聴きました。
僕は一次審査で落選していた為、音響や時間測定などのボランティア。
「孫・・・」は、噺の途中で、登場人物の健一くんが、
お母さんと一緒に、交通事故で死んでしまったのだ。ということが分かる。
それまでは、お爺ちゃんとのやり取りで笑わせるのだが、
途中、それが分かった瞬間から、涙を堪えてじ〜っと聴き入ってしまう程、切ない噺だ。
柳家喬太郎師匠の噺が、とても有名。短い創作落語。
喬太郎師匠は、古典・創作問わず、かなりの数のギャグを入れてきます。
個人的には、オリジナリティがあり過ぎる噺家さんは、僕の好みではないのです。
喬太郎師匠は、オリジナリティの塊のような噺家だと思います。
だから、さほどファンではありません。
でも、僕が落語を始めたきっかけは、同師匠の「時蕎麦」なのです。
これも落語ファンには、とても有名な動画だそうです。
たいへん面白かったので、何度も見て覚えました。
なので僕の「時蕎麦」は、喬太郎師匠の、全然似てないモノマネです。
さて「孫・・・」ですが、早く覚えて上手に演じて、聴いている人たちを泣かせたい。
僕が、不覚にもうるうるしてしまったように、泣かせたい〜!
終わり方、つまり落ち(さげ)も、すーっと終わる感じで、とても良い。
静か〜に、高座を降りることになるような噺なのです。
お疲れ様でした。
行徳亭 林檎
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