友人に福井の銀杏峯に誘われて行くことに決めた。
うちから福井まで6時間かかる。高速代もかかる。
もったいないからもう一つどこかの山に登って帰りたい。
そう考えていろいろ検討して決めたのは取立山。
白山が目の前にどお〜〜〜んと見える山だ。
そして危険なところはないらしい。
土曜なら人も入るし、一人でも何とか登れそうだ。
前日銀杏峯に登り、友人と別れて道の駅で車中泊した。
前日の寝不足、疲れ、美味しい福井の地酒のおかげで8時前には眠りについた。
3月18日
4時に目が明く。早寝早起きは山モードだ。
着替えたりお湯を沸かしたりして出発する。
登山口の国道脇の駐車場には6時前に着く。3台目だ。
隣の車は単独の女性。
離れたところには7人グループ。
間もなくもう片方の隣にも車が止まった。単独の男性だ。
国道を渡る。
林道の初めから積雪がある。アイゼンの人もいたが、まずはツボ足で歩きだす。
単独の二人はどんどん先を進んで行った。
私は7人グループの先頭の女性と話しながら歩きだした。福井出身の父方のおばの話し方とそっくりの福井弁だ。
「ほやほや・・・」
懐かしい!
林道をショートカットしたトレースを追う。急な登りだ。
時々林道らしき道に出る。
どこが林道終点でどこからが登山道になったのかわからないまま進む。
ただただトレースを追うだけ。情けない。
さらに急な登りになる。直登だ。
アイゼンをつければよかったと思いながらもツボ足で登る。
後を登って来た7人グループの男性が「ここはアイゼンを付けたほうがいいですよ。」と言ってくれる。だが、後少し!
朝日が顔を出す。
雪庇が美しい。
平坦な所に着く。
ツボ足が潜る。
スノーシューを履く。
雪庇を超えると、白山が見えた。
テンションが上がる。
少し行くと山頂に着いた。
誰もいない。標識もない。
ここが山頂かしら?そう思うが、もしかしたらもう一つ先のピークかも知れない。
少し待つと7人グループの人たちが登ってきた。
聞くとやはりここが山頂で標識は雪の下なのだろうと言う。
先のトレースは左右に別れている。
右は単独の人二人が行った鉢伏山から大長山に向かうトレースだ。
左は避難小屋小屋から護摩堂山へ向かう7人パーティのトレースだ。
私は時間があれば鉢伏山に行きたいと思っていたので、右のトレースを追った。
板屋の頭のピークで先に出た単独の女性と出会った、。
鉢伏山まで行ったのかと聞くと、かなり下って登ることになるので、あきらめて途中で引き返してきたそうだ。
ちょっとお話して、私は先に進んだ。
少し下ってから考える。
10時を過ぎている。出発から4時間かかっている。
ここから鉢伏山までまだ1時間かかるだろう。
登りで5時間、下りで4時間としても9時間。
帰りの運転が6時間。
う〜〜〜ん・・・
昨日の銀杏峯の疲れが残っている。あの急な坂を登るのはきついだろうな。
上まで行ったらまた下って登らないといけない。
決めた!
帰りの運転に余力を残しておこう!!
また時間に余裕のあるときに鉢伏山まで行こう。
取立山手前のピークで白山を見ながら昼食にする。
誰もいない。
暖かな今日はやっぱり練乳のかき氷!
そしてカップスープ!!
そしてそして、北陸ならコンビニでも売っているます寿司!!!
私はます寿司が大好きだ。
後でヤマレコを見たら昼食中の私の小さな写真があった。
途中でお話した男性が撮った写真だ。
気に入ったのでお願いしていただいた。
取立山には数人の登山者が休んでいた。
地元の方とお話した。
今日会った人はみんな福井か石川という地元の方ばかりだ。
私が和歌山から来たと言うと、みんな一様にびっくりした顔をする。
皆さん和歌山からこの山に来た人に会うのは初めてだそう。
帰りはちょっと転がりながらもトレースのない斜面をスノーシューで下る。
こんな木があった。
どうしたらこんな風になるの?
でも、夏道だったらそばを通ることもないんだろうな。
気づく人は少ないだろうな。
駐車場が見える。
朝より大分車が増えている。
昨日の銀杏峯とは違った青い空と白い雪のコントラストを楽しめた。
シュカブラや雪庇が美しかった。
二つの違った雪山の素晴らしさを経験できた山旅だった。
ありがとう福井の雪山!
また来るね!!
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