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2017年02月12日21:29

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第66回別府大分毎日マラソン大会

今シーズンの大一番、別府大分毎日マラソンが終わりました。

鈍足の私が走り始めて約6年。遂に本物のマラソン大会、いや競技会に出てしまいました。とはいえ大分県は人生で初めて訪れる地、マラソンも大事ですが、前日の観光も楽しみにしておりました。

金曜の仕事を定時で切り上げ、そのままフェリーに駆け込んで大分に向かい、土曜早朝に大分に到着後すぐ別府に移動しました。
まずは有名な「竹瓦温泉」で一風呂いい気分(温泉)
そして路線バスで向かった「明礬温泉」の露天風呂でも湯を満喫いい気分(温泉)
そのまま「明礬温泉」で名物の地獄プリンを美味しくいただき、湯の花も購入。
また路線バスで「鉄輪温泉」の地獄めぐりに行き、「海地獄」のみでしたが地獄を見学。
別府駅まで一旦バスで戻り目当てのお店で「とり天定食」のランチレストラン
ここからは無料シャトルバスでマラソンの受付会場に行き、受付を済ませました。
また無料シャトルバスで大分駅まで直行で向かい、本日のお宿にチェックイン。
すぐに外に出て大分駅周辺をぶらり散歩がてら、立ち喰いのお寿司屋さんで一貫のみながら関サバ魚を食し、楽しくも忙しい前日観光が終了しました。

それにしても観光地やお土産屋さんは中国人だらけでした冷や汗

マラソンの受付会場では大きな荷物は入口で無料預かりのサービスがあったり、会場に出店している地元グルメのブースで使える500円分の無料券が貰えたりなど、出場者へのおもてなしがとてもよかった。
そして何より会場に集う約4000名の選手達。みんな精悍な佇まいでいかにも速そうなオーラぴかぴか(新しい)があり、今大会に向けて厳しい練習を積み上げたであろうとお見受けする方々ばかり。いつもの大会とは違うシリアスでピリリとした雰囲気が確かにありました。

一般参加の選手は陸連公認コースでの実績を基にカテゴリー1から4までに分かれてエントリーします。最も下のカテゴリー4でも持ちタイム3時間30分以内が条件。当日のレースでも3時間30分ペースを基に途中の関門で足切りされるというシビアさです。

このレースはいつもと違ってスタート時間が12時と遅く、そのため当日朝はとても余裕をもって準備をすることができました。
特筆すべきはカテゴリーのレベル毎にレース前後の着替えの場所もアップの場所も差別化されていたこと。
上位カテゴリーは建物内、私はカテゴリー3でしたが、外のテントでの着替え&待機をしました。
レース前のアップもカテゴリー4は旧道、それ以外は海沿いのキレイな遊歩道です。
いい待遇を受けたいならそれなりのタイムを出せといった明確なヒエラルキー、私は嫌いではありません。

スタート前の整列も全く適当感がありません。持ちタイムごとに一人一人スタート位置が定められています。私は前から101列目の真ん中あたりが指定位置でした。場所が決められているため、時間ギリギリまでトイレやアップができました。

スタート前のセレモニーも芸能人の挨拶も全くなし。無機質なカウントダウンから号砲一発の超シンプルなスタート。
さすがに周りのランナーは慣れた方ばかりで、スタート後の極端な斜行などの危険走行や、押したりぶつかってきたりという荒い走りは皆しません。
自然渋滞で最初の1キロは4分27秒。少し遅い。
しかしそこからすぐにバラけて次の1キロは4分8秒。今度は速い。
でもこのペースでもどんどん抜かれる。これでも自分には過ぎたスピードのため、徐々に落として4分15〜17秒とする。カテゴリー4の選手にもさらに抜かれ続ける。さすがのレベルの高さです。
それにしても自分自身の調子が思わしくない。脚が重く、とにかく呼吸が苦しい。油断するとキロ4分20秒をすぐ超えそうになる。天候は予報に反して風もなく、気温も高すぎることなく絶好といっていいコンディションなのですが。10キロまでにもう呼吸に余裕が無くなりました。10キロ通過時点で43分オーバー、暗雲。
20キロ通過辺りで息が上がっており、「歩きたい病」が顔を覗かせます。
自分に鞭を打って走り続け、30キロではもう必死の形相。確か自己ベストを出した大阪マラソンの30キロ地点では、今回より1分以上タイムが速いのに、家族の応援を見つけて大声で呼びかける余裕もありました。今回は1ミリもそんな余裕がありません。
なりふり構わず顎が上がり、もがく様なフォームでラスト12キロの苦しさに耐え続けます。ラップタイムは落ちた上げた落ちた上げたの格闘が続き、ラスト1キロでまたも両ふくらはぎがピクピクと痙攣直前の赤信号を訴えてきました。
それでも何とかごまかしながら、ラスト数百メートル、初めての競技場フィニッシュの門をくぐりました。
競技場に入った時点でのタイム表示が2時間58分後半あたり。行けるか?ダッシュしたいが脚が・・息が・・。
残り200mあたりからは周りにいた、既にゴールした知らないランナーからも何やら声援が飛んでくる(何言ってくれたか覚えてない)。
残り最後の直線に入ったとき、目の前のゴール地点横のタイム表示盤が2時間59分57秒・・58秒・・59秒と無情のカウントを刻み、悔しいフィニッシュとなってしまいました。

グロスタイム3時間00分15秒

毎日の生活の中では15秒なんて意識もしないくらいあっという間の短さですが、今回のこの15秒は果てしなく遠い15秒でした。
後から何度も思い返しても、どの地点でこの15秒を短縮できたのか、どこの頑張りが足らなかったのか、答えが出ません。今の全力以上の結果がこのタイムであればそれはもう仕方ないことかと思います。
悔しさも当然ありますが、これまでフルマラソンを数多く走ってきた中で上から3番目にいいタイムです。十分喜んでいい結果でもあります。

着替えたあと、大分駅でお土産を買ってからフェリー乗り場近くの銭湯で汗を流しました。地元民向けの銭湯とはいえ湯はさすがに本物の源泉かけ流し。しかも貸切状態でしたので最高の癒しを得ることができました。

振り返る度に思いますが、この大会はあらゆる面で別格の大会でした。周りの選手たちはランナーを超えたレーサー達ばかり。スタッフや応援の方々も我々を本当にアスリートとして接していただけました。この緊張感と独特のワクワク感は他の大会とは一線を画しており、自分の中では「市民マラソン最大のお祭りレース」の東京マラソンと並ぶ感動を得ました。さしずめ「市民マラソン最高の本気レース」でしょうか。

叶うなら来年もこの大会で走りたい。実際権利は既にあるのですが、サブスリーレベルで勝負できるレベルに自分を再び高めることが出場を決める最低条件でありこの大会に対する礼儀かと思います。果たして自分は来年も走れるのか。

次走は2月26日の姫路城マラソンです。別府で力を出し尽くしたのか、体も脚も重いままですが、楽しんで今シーズンを締めくくりたいです。
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