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2017年01月27日23:37

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「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」 「狂い咲きサンダーロード」

「アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男」 ’15 (独)


監督:ラース・クラウメ 脚本:ラース・クラウメ,オリヴィエ・グエズ
m:ブルクハルト・クラウスナー,ロナルド・ツェアフェルト

’15 ロカルノ映画祭 観客賞


モサドによるアイヒマン拘束(1960)の裏で
ヘッセン州検察庁検事長フリッツ・バウアーが何を成したのか?
ドイツの裁判所でアイヒマンを裁く―という彼の意志がなぜ潰えたのか?
が、硬派なドラマになっていて抜群の面白さだ。
戦後ドイツにはびこるナチ残党の恐怖と保身が
バウアーを脅かすのだが、
ユダヤ人でゲイのこの男は動じる気配を一切見せず
厳しい眼差しをもって時代と切り結んで行く。
ドイツ検察が動かなかったからイスラエル モサドに
アイヒマン潜伏の情報を持って行ったのか!!
部下のカール検察官をゲイにして
彼の愚かな行動が招く事態がドラマチックな展開を見せるのは
ちょっと盛り過ぎ…な感じだけれども、
バウアーその人の人となりに重なるように
甘さやゆるさを排した酷薄な語りがとてもいい。



「狂い咲きサンダーロード」 ’80


監督:石井聰亙 脚本:石井聰亙,平柳益実,秋田光彦 撮影:笠松則通
音楽:泉谷しげる,パンタ&ハル,THE MOODS
m:山田辰夫,小林正資,中島鷹典,南条弘二,小林稔侍


伝説の石井聰亙 作品。初めて観た。
暴走する無謀な青春のエネルギーを眺め
泉谷しげるらの音楽に酔う映画だった。
ここに登場する若い男どもの獣性は いったいいつ失われたんだろう?
個人的に こういうアタマの悪い不良は大キライだったけれど(笑)
彼らの発するギラギラを今の若い男子には感じないからなぁ…。
山田辰夫の平たい日本人顔がいい!
小林稔侍の極右でゲイというキャラが面白いし
一応近未来みたいなんで
もっと金かけたらマッドマックスになるのに…!とか思ったよ(笑)。
wiki を覗くと併映が『聖獣学園』(こちらは十数年前に特集上映で観た)
になっていて、へぇ〜!だった。
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