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2017年01月07日15:21

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我に返ってしまった

【↑七福神は揃ったけれど】

コバ・ジュンです。

年明けてからも忙しく、なかなか日記が更新できません。睡眠時間を除けば家での自由時間が1時間足らずなので、ってこれは言い訳か。ホントごめんなさい。

本日は「横浜金澤七福神スタンプラリー」に参加してきました。私の住んでいる金沢区にはお正月の短い期間だけご開帳する七福神がありまして、それらがまぁ七つの神社や寺社に散らばっているわけですよ都合よく(笑)。ここを巡りすべてのスタンプを集め、ゴール地点の八景島へ着くと、ちょっとした粗品がもらえるというそんなのです。

SNSでのつぶやきを遡ってもらうと分かるのですが、朝から超テンション高く出かけたのですね、自転車で。

1時間半後、約20kmの行程を走り抜け、無事にゴールの八景島シーパラダイスまで辿り着きました。ちょっとした達成感もあり嬉しかったです、はい、嬉しかったのです、ここまでは。


帰り際、なぜか、本当になぜか、園内を見下ろす階段の上から振り返ってしまい、俯瞰した先で目に入ってきたものは…

幸せそうな家族連れ、楽しそうな恋人たちで溢れる賑やかな広場でした。

そこには当然「ひとりもの」なんていません。ましてや防寒でモコモコに膨れたトレーニングウェアを着てるヤツなんてボク以外誰がいるというの。


我に返ってしまったのです。


星新一さんのショートショートに「凍った時間」という作品があります。主人公のムントは寂しい地下室暮らし。元々人間であるも、勤務先の工場で放射能事故に遭い、現在は「医学の進歩によりかろうじて命の危険だけは免れた機械の様な人間」、つまりはサイボーグ。しかし生身の人間とは明らかに異なり、世の誰もが彼を見ると「表に出てこなければいいのに」という目を向けられる存在。
そんな彼が、ある事情により全ての時間が停止してしまった人間の世界をたったひとりで復帰させるのですが、元に戻った途端、救世主の彼をまたあの目が、いわゆる「嫌なものを見る目」が襲う…。仕方なくムントはいつもの地下室へ帰る、というお話です。

なんだか自分が置かれた状況がこの話に酷似している様な感覚に襲われてしまって、1分たりともそこにはいたくない、そこに存在していたくはないという気分になってしまいました。

「お前はそこで何をしているんだ」と。

そしてその感覚は更に増幅していってしまい、身近な知り合いの素敵な近況にまで発展していってしまいます。ある人は舞台初日、ある人はロケで関西、ある人は写真展開催等々…。それはそれは素晴らしい日常。彼らには日々何かと戦いながら常に頑張っている結果がそこにはあって。

「ボクは何をしているんだ?」

自転車で区内を巡って、遊園地で打ちのめされて。誰のためになっているんだ。己の達成感のみか。そしてそれをSNSでつぶやいて満足してるだけか。

久々にダメ想念が襲ってきました、凄まじい勢いで。



ただ、ただひとつだけ納得できたことがあります。

それは、

「七福神を巡ったからこそ、それに気づくことが出来た」

のだと。


これこそがご利益だったのかなと、そう考える結論に達しました。

「ダメでダメでどうしようもないけれど、そんなダメな自分を分かることが出来たのだから、それについてはダメじゃない」

誰の言葉でしたっけコレ?太宰?いや違うか。誰でも構いません、そういうことなのだろうと。


長くなりました。新年早々、こんなんですいません。でも「自分の中で納得できた、ハードルを超えた」感じでしたので、記録として残すことにします。そしてこの記憶が、これからの一年、大いに活かされる様にいたします。それが、こんな日記をupしてしまった自分へのけじめになるだろうことを信じて。


ではまたm(_ _)m


http://kobajun.webcrow.jp/
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