2016.12.17 於:みなとみらいホール
(前半)
ボイエルデュー
歌劇「バグダットの太守」序曲
(後半)
ベートーヴェン
交響曲第9番ニ短調(合唱)
指揮:下野竜也
ソプラノ:吉原圭子
アルト :小林由佳
テノール:錦織健
バス :宮本益光
合唱:東京音楽大学
コンマス:木野雅之
今年の年末はいつにも増して多忙。朝早めに出社して仕事を片付け、夕刻ホールに向かったせいか、やや疲れと眠気のある状態でしたが、音楽に入り込むほどに覚醒して落涙といういつものパターンとなりました。
前半は下野さんの選曲による「バグダットの太守 序曲」
遠いバグダットにもベートーベンのメッセージが届くようにとの願いが込められているとのこと、マンドリンでよく演奏される親しみ易く感動的なメロディーがついさっきまでの慌しい心を開放します。
10分ほどで休憩。ちょと眠気がしてしてきたので、トイレで気持ちを入れ替えます。
後半は何度聴いても新たな発見と感動のある第九です。お客さんも、合唱の東京音大の学生さんも緊張してスタート。下野さんの演奏は早めの展開とテンポを揺らすちょっと変形パターン。ショルティのシカゴ響のCDで予習していた自分にはちょっと違和感ありましたが、逆に次はどうなるか、あそこはどう来るか、といった期待感、緊張感もあり、その指揮スタイル(とにかく激しい)とともに最後まで興味深く聴く(見る)事が出来ました。
コンマスは木野さんで、その横に千葉さんという豪華布陣。もちろんチェロの辻本さんも活躍。第九はヴィオラとチェロの出番も多いですが安定して揺れるテンポに食い下がります。
今年はオーボエの杉原さんが留学中のため松岡さんがメインを吹きます。哀愁と力強さがあり素晴らしいです。第九特有のオケのせり出し感は仕方ないですが、逆にソリストが楽団の後ろ(合唱団との間)にいるため、側面の座席にも声がよく通っていました。
そして合唱。いつもながら学生さんの若々しい歌声に圧倒されます。なんだかオケが負けてる感じですね。年末の景気付けなのであれくらい勢いがあると嬉しくなります。声楽科にあれだけの現役学生がいるとは思えないのですがよく練習しているのだと思います。パート分けしない合唱団の混合配置も新鮮でこれから主流になるかもですね。ブラボー。
さて、これで今年のコンサートは終わりです。新年は7日の新世界からですね。また、よろしくお願いいたします。
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