転落者が増えたと言え、全国でピークの2012年で91件、それからは減少傾向にあり2014年で80件だ。
で、統計を取り始めたのが2009年からで、それ以前のデータは無いから、短絡的に結論を急ぐのは馬鹿げている。
朝日がこの件について記事を取り上げたのが8月20日、ほぼ二月前で抑制的な表現だった。毎日は二月遅れで、感情的な煽り記事だ。
2009年から現在を比較すると、ホームドア設置駅は増えている。なので、「ホームドアの設置は事故減少につながらない」との結論を出すことも可能だ(笑。
いずれにしろ、乗降客の多い駅にホームドアを設置完了まででもかなりの時間がかかるから、まずは、事故原因を精査し、根拠ある対応をすすめるのが重要だ。
統計を取り始めてからの6年間で、たったの全428件。事故報告書を集めれば一人でやっても一月ほどの仕事だ。それなしに、グダグダ言ってもなにもはじまらない。
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・事故が起きた場所と時間帯
・事故者の年齢
・自損なのか、他者によるものなのか
自損なら、体調、飲酒の有無
・事故場所の構造
・事故者の失明時期はいつか?
などなど
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ホームドアの設置は、多額の費用がかかる。設置したあとも、膨大なメンテナス費用がかかるのも忘れてはならない。費用対効果を見極めての線引が不可欠だ。
---リンク元記事:
視覚障害者転落事故、後絶たず
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4244472
国土交通省によると、視覚障害者が駅ホームから転落する事故は、2009年度38件▽10年度58件▽11年度74件▽12年度91件▽13年度74件▽14年度80件−−起きている。転落防止に最も効果があるとされるのが、乗降時以外はホームから出られないようにするホームドアだが、設置は進んでいない。
私鉄で最長の営業距離(約500キロ)の近鉄も全286の駅で、ホームドアが設置された駅はない。また複数種類の車両がある近鉄では「編成数やドアの位置が異なるため技術的に課題がある」との理由も挙げる。このため視覚障害者のためには点字ブロックなどで対応している。
全国に鉄道の駅は約9500あると言われるが、国交省によると、ホームドア設置駅は665駅。国交省は11年、10万人以上が利用する都心部の駅で特に危険性が高いとして、20年を目標にホームドアを優先して設置するよう鉄道各社に求めていた。
多くの鉄道会社にとってハードルになっているのがコストだ。1駅あたりの設置費用は数億〜十数億円で、ホームが狭かったり湾曲したりしている場合には技術的なハードルも高くなる。そこでホームドア設置には国と自治体がそれぞれ費用の3分の1を補助する制度がある。国交省は16年度第2次補正予算と17年度当初予算で計約67億円をあてる方針。
日本盲人会連合の調査では、事故防止に有効な手立てとして、ホームドアに次いで「駅員の配置」と「周囲の人の声かけ」を挙げる人が多かった。点字毎日記者で視覚障害者の転落事故を長年取材している全盲の佐木理人記者(42)は「目の不自由な人は自分のいる場所を勘違いしていることもある。駅で見かけたら、迷っている様子がなくても声をかけてあげてほしい」と話す。【青木純、近松仁太郎】
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