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2016年09月28日20:25

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コロニア・スーサイドスクワッド・planetarian 星の人・聲の形観てきたよ

しまった。観てからもう10日も過ぎてる。

■コロニア
1973年のチリを舞台に、実在する『コロニア・ディグニダ』(尊厳のコロニー)というドイツ移民を中核とした共同体に掠われた恋人を救うため、エマ・ワトソン演じるキャビン・アテンダントが奮闘する話。話自体はフィクションなんですが、舞台は実在し、事実として元ナチス党員が独裁者として君臨して、時のチリ革命政府と癒着してやりたい放題やっていたんだそうです。秘密警察の拷問施設として使われ何千人も消えているとか、大量の火器が隠されていたとか、生物化学兵器の実験場になっていたとか。主人公とその恋人はどちらもドイツ人なんですが、苦労して施設を脱出してドイツ大使館に匿われたはずが、コロニア指導者と癒着していた大使館職員(と、なんと大使自身)によってコロニア側に引き渡されそうになるのはもう絶望的でした。映画の筋はフィクションですが、当時チリの革命はアメリカ始め西欧諸国の支援のもと行われてたわけですから、そういう裏取引もきっとあったんでしょう。観ていて辛い映画でした。が、面白かった。

■スーサイドスクワッド
なんというか、ノリが軽いし部隊もいい人ばっかりで拍子抜け。デッドプール観た時と同じような感じでした。もっと不謹慎で悪いことしろよ。娘のためにパパいい人になりたいとかふざけんじゃねえよ。そしてアホが余計なことしたため身内から敵が出現という展開はうんざりしてるのでもうやめて欲しい。あまりのつまらなさに、途中で寝てしまいました。

■planetarian 星の人
荒廃して寒冷化が進み、人類が滅びかけている未来の地球のどこかと、それから半世紀程前の衰退初期の日本の二つの時間軸が舞台になります。前者はまあナウシカみたいな世界。後者は風景自体は現代日本と変わりません。主たる舞台も後者。無人となった街で客を待ち続けているプラネタリウムのアンドロイド店員と、野戦服を着た通りすがりの日本人の二人が主人公です。なんていうかですね、嫌いなんですよロボットがプログラム通りに人間に奉仕するお涙頂戴モノって。ロボットは服従なんかしないで反逆すべきと思っています。それに演出とか台詞回しが過剰で冗長で、飽きるんですよね。もっとぶった切ってテンポ良く話を進めるべきです。制作陣がやりたいこと見せたいことを詰め込みすぎて勿体無くて切るべきところを端折れなかったため、3/2くらいの長さで済む話が無駄に長くなってしまっています。ストーリーもね、特にひねったところもなく容易に先の展開が読めるんです。だったら、もっと削って削って洗練させるべきなんですよ、いらいらするなあもう。……といいつつ、実は泣いてしまいました。ほんと嫌いなんですけどねこういうの。欠点も多い。でも観て損したとは思いませんでした。

■聲の形
原作は、なんとなく知ってました。話題にもなったし。でも痛い感じなので、ちゃんと読んではいなかったんですよ。自主製作の映画作る話がぜんぜんなくなっちゃってるし、ずいぶん原作とは変えたところもあるようなんですが、一つのストーリーとして破綻無く仕上がっていました。及第点ではある。しかし泣けはしないんだなこれが。何が気にくわなかったんだろうと考えると、ヒロインの硝子がなぜ主人公を許したのかさっぱり分からない(ヒロインの心情を語る演出が少ない)からだったのではないかと。主人公の小学校時代のイジメは観ていて凄く気持ちが悪くて、その後自分がイジメの対象になって『自分は酷いことをされても仕方のない悪いことをしてしまったんだ』という贖罪意識を持つのは凄く上手いと思ったんです。一方で、自殺を考えるほど追い詰められた硝子が高校生になった主人公に何の隔意も抱いていない(どころかあっさり惚れる)というのは、都合が良すぎてもやもやします。もっと泣いて叫んで恨み節をぶつけてからで無いと、わだかまりは取れないんじゃないかなーと……。ただまあ、早見沙織の演技は神がかっていました。実はラストの山場になるまではやみんの声だとは気付かなかったんですけどね。こういう言い方は良くないかも知れないのですが、聾者の演技って難しいと思うのですよ。それがびっくりするほど上手かった。どれだけ勉強して役に打ち込んだのか、と。凄いですね。


次は、亜人かな〜。あとゼーガペインADPと……パトレイバーは短いんだっけ。実写映画は、期待作が思いつきません。

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