「ルドルフとイッパイアッテナ」、
86年発表の 斉藤洋(作)・杉浦範茂(絵)による児童文学の映画化。
湯山邦彦・榊原幹典 共同監督作品。
シリーズ２作目の「ルドルフともだちひとりだち」までが１本に纏められている。
これはもう 元のお話がいいので
あのキャラたちを３DCGでどのように演出するのか？が問われるし、
作り手もそこを頑張っている。
共同監督ということで、おそらく
湯山邦彦が演出を、榊原幹典がCGを担当しているんじゃないか？
ネコ（動物）に関してはとてもよくできていると思う。
毛並や瞳の動き、リアルな仕草から疾走や跳躍時のアニメらしい動き、
本のページをめくったり砂場に字を書いたり…といった架空の行為まで、
非常によく消化されている。
ただ…人間が今いち。
ピクサーやドリームワークスのアメリカ製３DCGアニメは
カリカチュアライズされた“人間”の動きが殆ど気にならないくらい
見慣れたものになっているが、
ここでの人間はネコほどこなれていなくて
肝心の飼い主リエちゃんがルドルフを慈しむ仕草から
本当には触っていないような“浮いた”感じになってしまっていて、
あー…ここがダメだなぁ…と思ってしまう。
この後の『ペット』に登場する飼い主ケイティは
飼い犬たちを本当にギュッと抱きしめていて、
外見は決してリアルではないアニメキャラだけれど
しっかり重力を感じる芝居をしてくれる。
ここがアメリカ製３DCGに及ばないところのように思う。
イッパイアッテナの漢気に見惚れ
どこまでも真っ直ぐなルドルフを見守り
“教養がある”とは何か？ を考えさせてくれる物語を
杉浦範茂の絵とは違うネコたちが元気いっぱい語ってくれる
良質なアニメになっていると思うからこそ、
そこが残念。
「ペット」 ’16 (米) 監督：クリス･ルノー，ヤーロウ･チェイニー
飼い主が不在の間 ペットたちは何をして過ごしているのか？を
主人公犬マックスの半日の冒険譚に仕立てたアニメ。
面白いっ！
なんと言うか…アメリカ人が作ったいかにもアメリカ人らしいお話で、
１匹ごとのキャラ設定とか そこから生じるギャグとか
いちいちがアメリカ映画らしくて
真っ直ぐにドライで愉快で
さぁ楽しんじゃうぞ！と嬉しくなる。
一番よかったのはラストの
それぞれの飼い主の顔が明らかになる演出。
朝出て行く時は 腰から下しか描かれないから
飼い主の顔はケイティ以外は登場しないのよ。
それが最後に一挙に公開されるのがオシャレだよねぇ♪
お子さまも大人も大笑いできる 楽しいアニメなのだ。
２２日は「傷物語�� 熱血編」
「プリンス パープルレイン」、
２３日は「ラスト･タンゴ」、
２４日は「ゴジラ展 大怪獣、創造の軌跡(あしあと)」、
２６日は「健さん」、
２７日は「ケンとカズ」
「ライト／オフ」、
２８日は「ニュースの真相」を観に行きました。
…「ニュースの真相」の後「君の名は」を観に行ったら
満席で観られなかった…！
土曜の昼からずっと満席続きなんだって！
え？そんなに人気なの？！
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