宮井義雄著『教行信証成立史考』（法蔵館）という著作がある。
親鸞の主著である『教行信証』の成立過程を、親鸞自身の他の著作や先人たちの研究を踏まえて、歴史的、文献的に解明しようとした著作である。
親鸞の主著である『教行信証』は、その九割以上が経典等の引用で、親鸞自身が自らの考えを書いた�犖羲�釈�瓩噺討个譴詆�分は、全体の一割にも満たない。
しかしその�犖羲�釈�瓩海宗⊃二造凌�仰の真髄が記されているのではないかと、３０代後半になって、山辺習学・赤松智善共著『教行信証講義』（法蔵館）や星野元豊『講解 教行信証』（法蔵館）山下秀智著『教行信証の世界』（北樹書房）等を参考としてノートを作成したことがある。
今回、武内義範師の『教行信証の哲学』を読み返す中で、『教行信証』の成立過程も考えてみたい。今『教行信証』のテキストとされている坂東本であるが、親鸞にとって『教行信証』は未完のままに終わっていたのではないかと長年考えてきた。それは、繰り返し、親鸞自身が『教行信証』という原稿に繰り返し手を入れてきたからである。
恩師・原野栄二先生は、親鸞の『教行信証』を�犖Φ罐痢璽鉢瓩世辰燭里任呂覆い�ということを考えておられたようである。しかし教行信証にある一貫した論理性を考えるならば、�犖Φ罐痢璽鉢瓩世辰燭箸じ玉遽鋲鸚萓犬寮發麓紊い里任呂覆い�とも考えるのである。
とにかく、親鸞の『教行信証』の成立過程を知りたいと思い、宮井義雄著『教行信証成立史考』（法蔵館）を一読してみたいと思っているのである。
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