今日の出来事：７００年−法相宗の僧・道昭が火葬、記録上日本初の火葬、１５４９年−松平広忠刺殺事件、１５８２年−武田家滅亡：天目山の戦い、１９７１年−ＮＥＴテレビ（現在のテレビ朝日）で「仮面ライダー」の放送開始、１９９７年−ドバイの悲劇：ホクトベガ、ドバイで死す、２０１３年−第８５回記念選抜高校野球大会で浦和学院が初優勝
今日は、松平広忠刺殺事件です。松平広忠は、松平家８代当主で松平清康の子、徳川家康の父です。「守山崩れ」で、父・松平清康が暗殺されると叔父・松平信定は、この混乱に乗じて広忠を追放し、居城・岡崎城を占領しました。しかし、広忠の近臣・阿部大蔵の働きにより、東条吉良氏や駿河国の今川氏からの支持を得て、幡豆郡室城への入城に成功しました。事態を知った大久保忠俊ら広忠派の譜代家臣が、広忠の岡崎復帰を画策しました。１５４２年、岡崎城留守居で松平信定の同調者・松平信孝を広忠派に転身させると、広忠を岡崎城に迎え入れさせました。松平信定は情勢の不利を悟ると、やむなく広忠に帰順しました。１５４７年の織田信秀による三河進攻では、今川氏へ加勢を乞いました。しかし、見返りに子・竹千代（後の徳川家康）を人質として送る事となりました。竹千代を今川氏の人質として駿府へ送る途中、戸田康光の裏切りにより、尾張国の織田氏へ送られました。こうして、竹千代と吉法師（後の織田信長）の運命の出会いとなりました。織田信秀は岡崎に侵攻、今川義元は松平氏救援のため、太原雪斎と朝比奈泰能を出陣させました。この１５４８年の「第二次小豆坂の戦い」で今川・松平軍が勝利しました。この後、織田信広を捕虜にすると竹千代と人質交換をし、１５４９年に竹千代は今川家の人質となりました。岡崎は今川氏の支配下に置かれました。この直後、松平広忠は岡崎城にて家臣・岩松八弥に「村正」で刺殺されました。岩松八弥はその場で植村新六郎に成敗されました。松平家は２代続けて、当主が家臣に殺害されるという不幸に見舞われました。家康の祖父で広忠の父、清康が家臣・阿部正豊に殺害された時も、植村新六郎がその場で成敗しました。父・広忠の墓参りと称して竹千代が岡崎城に帰参した際、鳥居忠吉（元忠の父）から松平氏の家臣が今川氏の先鋒、事実上の捨石として使われている事情を聞く事になります。また、鳥居忠吉が今川氏に内密で備蓄していた武具・兵糧・金銭を見せられ、竹千代が感涙したのはこの時です。これを見た古老の松平家臣は、祖父・松平清康によく似ていると感嘆し、家康と「三河武士の忠誠」と言われる「鉄の絆」が結束されました。そして、「桶狭間の戦い」で今川義元が討死し、家康が岡崎城に帰参したその日、備蓄していた全財産をすべて家康に引き渡したのです。
次に武田家滅亡：天目山の戦いです。「長篠の戦い」で主要家臣を失った武田軍は織田信忠を総大将、滝川一益を副将とする「武田征伐」を迎えました。その後は以下の通りです。秋山信友：岩村城で捕えられて処刑、木曾義昌：木曽谷領主・織田軍に寝返って征伐に参加、武田信豊：裏切った木曾義昌を討伐へ向かうが鳥居峠で敗北、小諸城に逃れるが下曽根信恒に叛かれ自害、諏訪頼豊：鳥居峠の戦いで敗れ戦死、下条信氏：弟・氏長の裏切りによって吉岡城落城、小笠原信嶺：松尾城主・織田軍に投降して道案内役をする、保科正直：飯田城を捨てて高遠城へ入るが、退去して徳川家康に仕える、武田信廉：大島城より逃亡後、残党狩りに捕えられて殺害される、依田信蕃：田中城を最後まで守り、武田滅亡後開城して徳川家康の家臣になる、仁科盛信：高遠城を死守するが自刃、小山田昌行：高遠城の救援に向かい籠城して自刃、穴山信君：徳川家康に寝返る、一条信龍：徳川家康軍１万に上野城を包囲され、手勢３００で突撃して討死、小山田信茂：武田勝頼に岩殿山城へ逃れるように勧めるが途中で裏切る、その後は織田信忠に処刑される。小宮山友晴：天目山で討死、土屋昌恒：天目山で武田勝頼の自害する時間稼ぎをして討死、長坂光堅：武田勝頼に従い殉死、秋山親久：武田勝頼に従い殉死、跡部勝資：武田勝頼に従い殉死、武田信勝：武田勝頼に従い自刃、武田勝頼：天目山で自刃、海野信親（竜芳）：武田滅亡後に自刃、葛山信貞：武田滅亡後に甲斐善光寺で自刃、真田昌幸：勝頼を岩櫃城に迎える準備をするが、武田滅亡後は織田信長の家臣になり、「本能寺の変」後に独立する。こうして、武田家は滅亡しました。武田勝頼の辞世の句「おぼろなる 月もほのかに雲かすみ 晴れて行くへの 西の山のは」
こうして、武田家の甲斐から信濃、駿河、上野に及んだ領地は織田政権下に組み込まれました。織田信長は武田遺領を以下のように家臣に分与しました。滝川一益：上野、信濃（小県、佐久）、森長可：信濃（川中島四郡）、木曾義昌：信濃（木曽谷、筑摩郡、安曇郡）、毛利秀頼：信濃（伊那郡）、河尻秀隆：甲斐（山梨郡、都留郡、八代郡、巨摩郡）、信濃（諏訪郡）、穴山信君：甲斐（巨摩郡）、駿河（江尻城）、曽根昌世：駿河（興国寺城）、徳川家康：駿河一国
最後にドバイの悲劇：ホクトベガ、ドバイで死すです。ホクトベガは、「フラワーカップ」で初重賞勝利を収めましたが、クラシックの「桜花賞」と「優駿牝馬（オークス）」はベガの前に５着、６着に敗れました。秋の「エリザベス女王杯」では、牝馬三冠のかかるベガに対して、ホクトベガは「クイーンステークス」でユキノビジン、「ローズステークス」でスターバレリーナに負けていたため、９番人気の評価でした。しかし、ホクトベガはレース終盤４コーナーで最内を強襲、そのまま伸びて勝利を収めました。この競走でアナウンサーが実況した「東の一等星、北斗のベガ、ベガはベガでもホクトベガ」という名フレーズが生まれました。１９９７年、第２回「ドバイワールドカップ」に招待されたホクトベガは、このレースをもって引退し、レース後はそのまま渡欧してヨーロッパの一流種牡馬との交配が計画されていました。ホクトベガは４コーナーで前を行くルソーに接触して転倒、さらに後続のビジューダンドが巻き込まれる形で追突、ホクトベガは左前腕節部複雑骨折により予後不良と診断され、間もなく安楽死処置となりました。輸送（検疫）の関係上、ホクトベガの遺体は日本に帰る事ができず、故郷の酒井牧場に建立された墓には「たてがみ」が遺髪として納められました。生涯獲得賞金は８億８８１２万６０００円、これは２００９年にウオッカが更新するまでの牝馬獲得賞金最高記録でした。
今日の誕生日：長塚節、北一輝、金田一春彦、前田武彦、有馬稲子、芳村真理、森田正光、大谷直子、中島らも、岩本恭生、仁科亜季子、間垣親方（２代目若乃花）、陸奥親方（元霧島）、氏神一番（カブキロックス）、エディ・マーフィー、冨永みーな、金本知憲、田辺誠一、黒沢薫（ゴスペラーズ）、大泉洋（ＴＥＡＭ ＮＡＣＳ）、瀬能あづさ（元ＣｏＣｏ）、上原浩治、高橋由伸、 大村朋宏（トータルテンボス）、佐藤哲夫（パンクブーブー）、タカ（タカアンドトシ）、大場美奈（ＳＫＥ４８、元ＡＫＢ４８）、佐野岳、山田菜々（元ＮＭＢ４８）、武藤千春（元Ｅ−ｇｉｒｌｓ、元Ｆｌｏｗｅｒ）、浅川梨奈（ＳＵＰＥＲ☆ＧｉＲＬＳ）、ホクトヘリオス、メジロマックイーン、ヴィクトリー、フグ田マスオ
今日の記念日：神武天皇祭、ペルー日本友好の日、清水寺・みずの日、日本橋開通記念日、いんげん豆の日、シーサーの日、葉酸の日、読み聞かせの日、フォーサイトの日、シミ対策の日
今日の「今日訓」：本日は、初代天皇・神武が死去したとされる日で「神武天皇祭」、１８９９年に日本人移民７９０人が佐倉丸でペルーのアンコン港に上陸した事で「ペルー日本友好の日」、１９１１年に東京都中央区の「日本道路元標」があり、日本の道路の起点となる場所「日本橋」が、木橋から石橋に架け替えられた事で「日本橋開通記念日」、いんげん豆を日本にもたらした明の僧・隠元隆��が延宝元年４月３日に亡くなった事で「いんげん豆の日」、「し(４)み(３)ず（清水）」の語呂合わせで「清水寺・みずの日」、「シー(４)サー(３)」の語呂合わせで「シーサーの日」、「よう(４)さん(３)」の語呂合わせで「葉酸の日」、「よ(４)み(３)」の語呂合わせで「読み聞かせの日」、「フォー（４）サイト（３）」の語呂合わせで「フォーサイトの日」、「シ（４）ミ（３）」の語呂合わせで「シミ対策の日」となりました。
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