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2016年03月06日23:16

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今週の科学ニュース-3月6日

 皆様、こんばんは。南関東は啓蟄を迎えてここ数日暖かいですが、まだまだ油断できないようです。急な寒暖差にお気をつけください。

火星の激変、超巨大火山噴火が原因か 研究(仏パリ第11大学他)
 フランスパリ第11大学(University of Paris-Sud パリ大学は第1〜第13まであるそうです)などの研究チームは、火星にあるタルシスドーム(巨大溶岩丘)を火星の巨大火山からの噴出物として考えた場合の、噴出前後の火星の自転軸の変化などをコンピューターシミュレーションを用いて計算した結果、数億年にわたるドーム形成により、火星の自転方向が20〜25°傾いたと考えられると発表しました。この計算結果から逆算して、タルシスドームが形成される前に形成したと思われる川の跡は、当時の(比較的温暖な)低緯度帯に集中して存在していたと考えられるとのことです。タルシスドームが形成される前の火星はどんな様子だったのかと考えるのはSF者としては結構楽しめる想像の一つと思われます。ちなみに、私は最初タルシスドームをタルカスドームと空目しました。
 Nature誌の該当論文のAbstractはこちら

134億光年、最も遠い銀河発見…NASA
 NASAの研究チームは、このほど、ハッブル宇宙望遠鏡を用いて、大熊座(北斗七星)方向にそれまでの記録を2億光年ほど更新する、134億光年彼方の観測されたものの中で最も遠くにある銀河を観測することに成功したと発表しました。ハッブルの定理により、銀河系外銀河の地球からの距離は、スペクトルの赤方偏移の程度から決定できるわけですが、NASAの該当HPにある写真を見ると、今回見つかった銀河はやっぱりかなり赤いです。今回見つかった銀河は、我らが所属する銀河系と比較して小さいだけでなく、形も不規則ですが、盛んに星が誕生しているらしく、こんなに遠くにあるのに意外と明るく見えるとのことです。さて、この「最遠」競争、どこまで続くでしょうか。
NASAの該当HPはこちら

米ハワイ沖で「幽霊のような」タコ発見、新種の可能性(米海洋大気局)
 NOAA(米海洋大気局)の調査船「オケアノス・エクスプローラー」は、搭載している深海調査艇でハワイNecker島北東沖の深海4290mので岩棚の上に「座っている」新種と思われるタコを見つけたと発表しました。このタコ、リンク先の動画にありますように、からだに色素がなく半透明であるばかりでなく、足が小さくて短く、吸盤もなぜか一列しかない(普通のタコの吸盤は二列)など、普通のタコよりかなり退化している様子が見えるタコです。アメリカのアニメの幽霊キャラから「キャスパー」と名付けられたこのタコは、新種であろうだけでなく、今までで最も深海で見つかったタコでもあるそうです。まだまだ深海には何が居るかわかりません。
NOAAの該当HPはこちら

 では、今週はこの辺で。
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