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2016年02月28日19:31

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良い声

今日は、TCMCの男声練習後、男声アンサンブル八咫烏のデビューコンサートを聴きに台東区のミレニアムホールへ行ってきた。このアンサンブルは、以前ハルモニアアンサンブルに所属していた富本さんが主催している、各パート2名で計8人のアンサンブル。メンバーは皆さん音楽を職業としている若手声楽家・・・会場となったミレニアムホールは、はじめて行ったのだが定員300人のホールで天井が高く響き的にはわりと良かったように感じた。

このアンサンブルのコンセプトは、「すげえいい声でめちゃくちゃハモる」というもので、演奏自体も実際そのとおり・・・プロの声楽家が、そのような目的を持って研究・実践を行っているのであるので、まあ当然といえば当然・・・

ステージは3ステージとスペシャルステージとして「純正調で歌おう」という構成で、第一ステージは、少し昔の埋もれて演奏されていない日本の男声合唱組曲・・・作曲は故矢田部宏氏、この作曲家ははじめて聞いた。2ステージはポップスステージ、ゴスペラーズやキングス・シンガーズのナンバー。3ステージは北欧の響きということで、シベリウスやグリーク、トルミスの作品を演奏・・・

そしてスペシャルステージの純正調とは、古くからの鍵盤楽器の調律法「純正律」・・・これに多少の手を加えた音程の取り方のこと・・・簡単に説明すると、純正律とは「周波数の比が単純な整数比である純正音程のみを用いて規定される音律」ということで、ある調の純正律で調律された楽器で他の調を演奏すると気持ち悪いことになる。したがって「転調」ができないということ・・・しかし、歌ではその場の微調整ができるため、純正律で綺麗にハモることができる。これをできるだけ単純に整理したのが純正調・・・

ところで、表題の「いい声」ということなのだが、これなくして、純正調でむちゃくちゃハモるということは無理・・・したがって「いい声」と「純正調」は車の両輪みたいなもの・・・いくら理論が理解できても「発声」ができていなくて「いい声」で歌えなければハモることはないということ・・・しかし、いくら「いい声」で歌えても、ハモる理論を理解できなければ綺麗にはハモらない・・・やはり合唱は奥が深い「芸術」ということを実感した。
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