猫のイークンを年1回の予防接種を受けに行ってきました。体重7.2キロに獣医さん「ワオー」と両手を広げました。そのオーバーなアクションにカミさんびっくり。
「驚かれるほどの太り過ぎですか」と恐る恐る質問。
「そうですね、メイクーンタイプの猫では、それほど心配することもないでしょうけど、それでも1キロは太っていますね」
ということで食事制限をして、急激にではなく徐々にでもいいから、体重を1キロ落とすように忠告されて帰ってきました。
「イークン、アンタは太りすぎだって。これからは食事の量を減らしますからね」
帰って来るなりカミさんはイークンに言い渡しました。その顔を神妙な顔して見詰めていたイークンはスゴスゴと自分のベッドの方に退散したのです。
「まさかイークンはアタシの言うことが分かったわけじゃないわよね」
ところがイークンのその後の行動は少し変わったのです。
それまでは食事の催促をされたときにはカリカリを2匙与えていたのですが、それを山盛りだが1匙に減らしたのです。以前は2匙でも足りないときは、食器の前を離れず「足りないニャーン」と追加を要求していたのに、その1匙で満足して食器の前から立ち去ったのです。まるでダイエットに努力をしているかのように……。
「やっぱりイークンはアタシの言うことを理解したのよね、イークンは天才ね」
カミさんは、ベッドに入って休憩しているイークンのそばまで行って頭を撫でます。イークンはうるさいとばかりに反対側に向きを変えました。
「うるさいの、ああそう、じゃあ一休みしなさいね、天才イークン」
カミさんはイークンの頭をもう一撫でしました。
ログインしてコメントを確認・投稿する