mixiユーザー(id:15133981)

2015年12月24日17:07

352 view

加古川マラソン2015

12月23日、加古川マラソン2015を走りました。

前走の神戸マラソンがとても暑く苦しんだことを思えば、暖冬とはいえ季節も冬となり、俄然走りやすい季節となりました。心配された天気も、雨は午後からとの予報から、9時35分スタート時点では曇りが予想されました。自身の調子もソコソコ順調で、当日の風次第ではいいコンディションでレースができる予感がありました。

地元の大会だけあって、当日朝はギリギリまで睡眠もとれ、食事やトイレも家で済ませられ、スタート会場まで車で送ってもらうというVIPっぷり。もう頑張るしかありません。

会場まで着いてまず気付いたこと、それは風がいつもと逆風であることでした。風は無風ではないとはいえ、ここにしては穏やかな風でしたが、いつもは下流から上流に向けて吹いている風が、逆に上流から下流への方向に吹いていました。つまり、いつも苦しめられるラスト7キロの向かい風が、今年は追い風に転じるということ。これは千載一遇のチャンスと思われました。

9時35分スタート。号砲からスタート地点通過までわずか7秒の好位置からスタートできました。最初の1キロが4分20秒、目論見と1秒と違わないタイム。調子もいいようです。最初の5キロまではこのペースでリズムを作り、そこから徐々に1秒2秒単位で上げていければとの算段でした。ただ、今年は逆風のため、スタートから10キロまでは向かい風との戦いに。まだ体は元気とはいえ、序盤で脚を使う訳にはいきません。人混みを利用して少しでも風をかわしながらジワジワとペースを上げます。

10キロの折り返し時点でキロ4分17〜18秒とし、ここから追い風に転じた23.7キロの折り返しまでの区間でペースを上げてキロ4分10秒台前半、いわゆるサブスリーペースで走りました。今までにないペース、夢のサブスリーペースであることに不安は感じましたが、ここでも周りのランナーに引っ張ってもらいながら、腹を括ってそのまま行きます。脚も呼吸も決して余裕はありませんが、まだ崩れるほどではありません。

23.7キロの折り返し。ここからの10キロは向かい風となります。おそらく今回のレースの最重要区間がこの10キロになるかと思われました。疲れの出てくる中での向かい風、ここで脚を残しながらもどれだけタイムの落ちを最小限とできるか。でも今回の私には運がありました。ちょうど私の横を抜いていったガチャピンのダボダボ服を着たコスプレランナー、申し訳ないながら、すぐ後ろに付いてしばらく風よけにさせていただけました。また、30キロ手前あたりから前に後ろにと競り合った、とあるランナーさん。ピッチのペースが私と全く一緒であったため、仮想ペースランナーとして最適でした。ま、相手にとっても同じであったかとも思いますし、そこはお互い様ですが。練習ではいつも一人ですが、本番はこうしてランナー同士の持ちつ持たれつがプラスに働くわけですね。ペースもほとんど落とさずキロ4分10秒台キープで乗り越えることができ、いよいよ最後の折り返しからの追い風ラスト7キロです。

この時点で、何となくサブスリーが可能かどうかを頭でざっと計算したところ、ギリギリダメかなという位置であることは把握していました。去年のようにこのあたりで脚が痙攣したりすればそれまで。逆にペースアップできればまだ可能性あり。そんな位置。

でもここまでくればペースアップしかありません。フォームを崩して脚に負担をかけないよう気を付けて。息切れしないよう、喘いでもいいので呼吸を深く吐いて吐いて。これだけ気を付けたうえで、可能な限りピッチのリズムを上げてペースアップしました。脚は時折ピクピクしておりギリギリの状態、呼吸も苦しい。でもあとたった数キロ。今まで暑い中寒い中雨の中風の中眠い中暗い中どれほどの距離を孤独に走り続けてきたことか・・。あとたった数キロ。
もはや時計を見ることも時折忘れていましたが、後で見るとこの区間ではキロ4分一桁台で走れ、ラスト1キロはキロ3分50秒まで伸びていました。

42キロ地点で家族の応援を見つけ、そのそばにあったタイム表示盤でサブスリーを確信した時、年甲斐もなく涙が出ました。
この年齢でこの種の青春めいた涙が出せるとは、私は本当に幸せ者です。

これまで公言はしませんでしたが、運動音痴で走ることが大の苦手でいつもそれから逃げてきた自分にリベンジできたと自分で納得できる大目標がサブスリーでした。少しオーバーですが、ただの趣味ではなく人生を賭けて黙々と練習をしてきました。
また子供に対しても、できないことや苦手なこと、障害から逃げるばかりでなく、逆に正面から向き合って地道に努力を重ねることで自分なりの結果が付いてくることを偉そうな言葉ではなく行動で見せてやりたかった。

残り0.195キロ、感無量で駆け抜けました。

グロス 2時間59分17秒
ネット 2時間59分10秒

いつもゴール後は後続のランナーの邪魔にならないようさっさとその場を離れるのですが、今回はゴールゲート過ぎでしばし呆然と立ち尽くしました。遂に・・遂に、サブスリー・・。

ランナーとしての最大目標を達成してしまいました。これから恐らく深刻な燃え尽き症候群に苛まれることでしょう。どうしよう、これからも自分は頑張れるのだろうか・・。

レース後、左膝に少々痛みが出ました。しばらくはこれを言い訳にゆっくりしようかな。
次走は来年2月21日の北九州マラソンです。

0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する