mixiユーザー(id:4928124)

2015年12月31日05:18

283 view

「超論暴論」外論〜左親指の付け根が膨らんでいるのは、長年の「勲章」である!

 今季限りで選手生活を終え、来季からは指揮官に専念するのが中日ドラゴンズの谷繁元信監督である。今季は南海ホークスからロッテオリオンズ、そして西武ライオンズと渡り歩き、監督としても南海ホークスやヤクルトスワローズ、そして阪神タイガースに東北楽天ゴールデンイーグルスと豊富な実績を誇る野村克也氏が持つ一軍通算出場数の記録を塗り替え、さらに自身が持つ安打と本塁打の連続年数記録も更新した他、プロに入ってこれまで経験のなかった退場処分まで喰らうなど、現役最後のシーズンも様々な記録づくめであった。残念ながら指揮官としては不本意な成績であるが、捕手としては思い残す事のないシーズンであろう。
 長年にわたって多くの投手の球を受けてきた谷繁監督であるが、それを証明するかのように、彼の左手は右手よりも大きい。とくに親指の付け根のいわゆる「金星丘」という部分は、かなりの膨らみを見せているが、谷繁監督がそれに気付いたのは数年前の事であったという。指揮官は次のように語る。
「その頃、打撃練習で使用する手袋が左手だけきつくなったので、メーカーの担当者に話をすると『手のひらを見て、左右の大きさが違う』と指摘され、そこで気が付いた」。
 1試合で平均して投手の球を捕球した数を仮に150球とすると、45万球を捕球した計算になるが、谷繁監督は「マスクをかぶらなかった試合を差し引くと40万球になる。しかし、キャンプやオープン戦、そして試合の前後の投球練習などに加え、オールスター戦や日本シリーズなどのポストシーズンまで加えると倍の80万球を受けたと思う。計算するととんでもない数になる」と語るが、プロが投じる球というのはストレートの速い投手で160Km/h台、遅い投手でも120Km/h台であり、それを80万球も受けるとならば、当然ながら手のひらも大きくなっていく。ある意味でこれは「勲章」と言えよう。
 40代半ばまで第一線で投手の球を受け続ける。言葉にすれば簡単であるが、実際にはここまで大変な事はない。谷繁もそうであるが、今季時を同じくして現役から身を引いた北海道日本ハムファイターズの中嶋聡にも同じ事が言える。長年がんばってきた2人の捕手には、敬意を表しながら、今年の「超論暴論」外論を締める事にしたい。また来年もよろしくお願い致します。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する