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2015年10月30日13:35

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甲津畑から雨乞岳、清水頭へ

お天気が良さそうな一日、鈴鹿の山に終わりかけの紅葉を見に行こう!
どこに行こうか散々迷ったが、千種街道を通って雨乞岳とその南にある清水頭に行くことにした。
今年の4月に千種街道を三重県側から杉峠まで歩いた。今度は滋賀県側の甲津畑から杉峠に歩く。歴史のある千種街道にも興味があった。
また、清水頭は雨乞岳から藪漕ぎをしないといけないのであまり人が行かないが、とても展望が良く笹原の気持ちよさそうなところだ。

10月29日

「あっ!!カメラを忘れた!!」

前夜、バタバタ状態で家を出てきたので、カメラを持ってくるのを忘れてしまったのだ。
急にテンションが下がる。
仕方がない、カッパやヘッドランプを忘れるような致命的なものではない。あの深田久弥さんの文章は写真がなくても情景が想像できる。
よし、写真がなくてもいいような日記を書こう!!!

6時45分に歩きだした。
しばらくは通行止めの林道を歩く。未舗装の細い道だが、タイヤの跡があった。四駆の軽トラなら通れそうだ。
途中の紅葉が朝日を浴びて輝いていた。ガラケーで撮ってみるが、がっかりな画像だ。

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大きな木が次々と出てくる。
中に一反ぼうそうという大きな木があった。太い枝が折れていた。

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そこで後ろから男性が来た。平日の今日はあまり)人に会わないだろうと思っていたので驚いた。
彦根から来たと言うTさんという男性も同じように思ったらしい。
そこから一緒に話しながら歩いた。
Tさんは登山歴40年、多分同世代だろう。鈴鹿の山にはかなり登っているそうだ。
今日は雨乞岳まで行くそうだ。
清水頭には行ったことがあると言う。

杉峠に着く。
ここから雨乞岳への登りは急だった。這いつくばるようにして登る。こんなところをまた下るのだろうか?
ススキの中を歩く。朝露でズボンが濡れる。

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雨乞岳に着く。
笹原の気持ちいい山だ。
御在所岳や鎌ヶ岳が良く見える。
東雨乞岳から二人組の男性が来た。清水頭を通って綿向山まで縦走すると言う。このコースは記録も少ない。今日は行く人がいないと思っていた清水頭まで行く人がいるということでちょっとほっとした。

Tさんは午後から用事があるが、南雨乞岳まで行くと言う。そこで一緒に南雨乞岳に行く。
梅雨でズボンが濡れるといやなのでカッパを履く。
すぐに予想通りの笹薮だ。高い所は目の高さまである。途中分かりづらいところもあったが、藪の下の道を見失わなければ問題ない。
「藪漕ぎは何年ぶりかなあ。」と言うと、Tさんは「僕はしょっちゅう藪漕ぎをしているんですよ。鈴鹿の山の藪山によく行くんです。こんなのは整備されているほうですよ。」と言う。

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南雨乞岳に着く。ここからの鎌ヶ岳が素晴らしい。
Tさんは、写真を送ってくださると言ってくれた。ありがたい。ガラケーの写真ではねえ〜〜〜
名刺の裏にアドレスを書いて渡してくれた。

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Tさんが戻ると、綿向山に行く二人連れがやってきた。後について藪を下る。
藪を抜けると素晴らしい笹原が広がっている。
清水頭のあたりは本当にいい雰囲気の場所だった。広々として展望がいい。
カメラを忘れたことを後悔する。

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ゆっくりしたい所だが、雲が広がってきた。カップ麺を食べて帰ることにした。
南雨乞岳に登っていると、大きなザックを背負った二人連れが下りてきた。聞くと、昨日銚子ヶ口から登って、イブネでテント泊して綿向山に縦走すると言う。雨乞岳から綿向山に縦走する人が二組もいたのでびっくりした。

雨乞岳から杉峠に下る。登りは直登だったが、見るとジグザグに付けられた道があったのでそちらを下る。
これなら歩きやすい。

なだらかな千種街道を下って行くと、長い柄のついた道具を肩に背負った男性に追いついた。
山道の整備をしに来たそうだ。折れた枝を切ったり脇によけたりしてくれていた。
林道の終点の所にある避難小屋の前でもう一人の男性が待っていた。二人で道の整備をしてくれたそうだ。
小屋の横には軽トラが止まっていた。

しばらくお話する。小屋はシュラフを持って来れば泊まれるそうで、その方たちが建てた小屋だ。中を見せててくれた。

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74歳というその方はこのあたりの山を熟知しているようだった。
私が片道4時間半かけて和歌山南部から来たというと驚いていた。

私が帰ろうとすると、軽トラに乗せてくれると言う。もう一人の男性は途中でも木を切るので荷台でいいと言ってくれた。ありがたく助手席に座らせてもらう。
狭いガタガタの林道を上手に運転していく。荷台の男性が途中で垂れ下がった枝を切り落とす。
こうしてこの道を守ってくれているのだ。

登山口に着く。
「また遊びにきてください。」名刺をいただく。
Hさんというその男性は甲津畑で退職後から炭焼きをしているそうだ。
何度もお礼を言って別れる。ほのぼのとした気持ちになった。
今日は山で2枚も名刺をもらってしまった。

山も良かったが、山を愛する人との出会いも忘れがたい思い出になりそうだ。
またこちらに来る時にはHさんに案内してもらいたいな。
Tさんにも鈴鹿のいろいろな山を教えてもらいたいな。
素敵な人とのふれあいも単独行ならではの楽しみだ。

カメラを忘れて下がったテンションはぐ〜〜〜んと急上昇していた。


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