グループ・サウンズ末期に存在したアルファード。
ボクらも、ザ・タイガースのように、メンバー全員、それぞれの持ち歌がありました。
あの頃は、どこのグループのステージでも、そんな場面が見られました。
ワイルドワンズだって、チャッピーや加瀬さんもソロ歌ってたしね。
ハプニングス・フォーや、モップスは・・・なかったかも知れないなぁ?
ダイナマイツは瀬川さんの声が超レアな響きですごかった。
ズーニーブーの町田さんは、高い声だけど、モヤがかかったような、とても柔らかい声でした。
アルファードの場合は、ボク以外にもみんな歌います。
たとえば、タローは「雨のささやき」「オクトパス・ガーデン」「名前のない馬」。
ヨーチンは「マミー・ブルー」、ケントは「スィート・キャロライン」「白夜の騎士」。
そして、なんと!ぐーちゃんは、アニキについで、多くの曲を歌っていました。
「なんちゃって」ベースを弾く彼は、歌もかなり「なんちゃって」してましたね。
再結成ライブの時に、「サイモン・セッズ」で聞かせてくれた、あのカタカナ英語も健在です。
彼は、ボクと一緒でビートルズが大好き。
ボクはポール、彼はジョンのファンでした。
それよりも、もっと好きだったのは、ローリング・ストーンズ。
あの、音程がよくわからないミック・ジャガーの歌い方が、ぐーちゃんにぴったりだったのかも知れません?
そんなわけで、「テル・ミー」「黒くぬれ」「夜をぶっとばせ」「ハート・オブ・ストーン」などのストーンズはもちろん、「ジョンとヨーコのバラード」「1・2・3レッド・ライト」「恋はかくれんぼ」「シスター・オー・シスター」なども歌っていて、まるでボーカル並みだね。
ボクが高熱と咳で歌えなかった時は、みんなが歌ってくれて助かりました♪
今日は、ぐーちゃんのレパートリーの中でも、比較的できのいい「黒くぬれ(ペイント・イット・ブラック)」を聞いてもらいたいと思います。
彼はいつも哀願するような目で「アニキ〜、頼むから俺の曲も、コーラスちゃんと覚えてくれよ」と言っていました。
人のいいボクは「わかった!そのうちね。ボクちゃんとっても忙しいのよ」といって、とうとう、なんちゃってコーラスだけで、お茶を濁して終わってしまいました。
ボクらのステージには、アメリカン・スクールの女の子たちも来ていて、英語の発音とかをチェックしてもらっていました。
それでも、米軍キャンプで歌う時は、緊張しましたよ。
「絶対バカにされるよな〜」と思ってましたからね。
彼らは、とても陽気でダンス好き。
C・C・Rさえ演奏していれば、それだけでゴキゲンでした。
お湯で薄めた珈琲ではなく、本場の香り高いアメリカン・コーヒーは飲み放題で、最高なひとときを過ごせましたよ。
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