心境

■バレーＷ杯女子、日本は５位　中国・セルビアが五輪へ
(朝日新聞デジタル - 09月06日 22:31)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3602923


バレーボールワールドカップ、女子は結局最終戦も中国に及ばず7勝4敗で5位でした。

確かに、ランキングから言っても中国は格上です。
実力通りと言えばそれまでかもしれません。
ただ、今回最終戦に臨む日本代表と中国代表の心境にも差があったのではないでしょうか。

と言うのは、今大会は、単にバレーボールワールドカップというだけでなく、上位二か国にはオリンピック出場権が与えられるという、予選も兼ねています。
そして、日本は前日までにオリンピック出場権を逃したことが確定しています。
方や中国は、1位ながら最終戦の結果次第では、この大会でのオリンピック出場を逃す可能性がありました。

それだけではありません。
この大会でオリンピック出場を逃した国は、来年5月に行われる５大陸予選（世界最終予選）に回ります。この予選では1位のみが出場権を獲得します。
この予選は5大陸なので、日本も中国もアジア大陸という事になります。
もちろん日本も出場します。
そして、もし中国がこの大会でオリンピック出場権を逃すと、中国は5大陸予選に出場する事になります。逆に中国がこの大会でオリンピック出場権を獲得すれば、ランキングや実力からしても日本が5大陸予選でオリンピック出場権を獲得できるチャンスは大きくなるのです。
つまり、オリンピック出場という観点からすれば、日本はこの大会の最終戦を頑張らない方がいい、という事になるのです。

もちろん、選手や監督を始め関係者が手を抜いていたとは思えません。
ただ、その事実はみんな分かっていると思います。
スポーツの勝敗は、単に実力だけでなく、メンタルや運や状況が影響する事があります。
とは言え、実力以上を出さなければ勝てない格上中国相手に、逆の要素が少しでもあると、勝つことは難しいのかな、と思いました。