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2015年08月09日17:51

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戦い。

さて、一週間に及ぶ夏期スクーリングが終了しました。
ホッと一安心のマメシバです。

ちらちら愚痴っていましたが、今回のスクーリングは源氏物語。
私の天敵、源氏物語でございます...。


そもそも、春先のメディアスクーリングでうっかり源氏を選択してしまったのが間違いの始まりなんですよ。
スクーリングでは単位数4のうち、2単位しか取得できない仕組みなもんで、
残り2単位をリポート&テストか、またはもう一回スクーリングでとらざるを得ない。
でも絶対源氏物語なんてわたくしごときの自己学習で単位取得では無理に決まってる。

そんなわけで、夏期スクでメディアスクーリングとは別の講師による源氏物語講義が開講したのを見つけ、いやいやながら受講することになったのです。


メディアスクーリングで学習したのは、『桐壷』の巻でした。
光源氏の幼少期と、どっちかってーと彼のお母さん桐壷更衣のお話です。
桐壷更衣はね、身分が低くて後ろ盾がないにも関わらず、帝にめっちゃくちゃ寵愛され、
その結果宮中いじめに会い心労で死ぬ、という気の毒な人。

このねえ...宮中のいじめ、ってあたりがどうにもこうにも私の性に合わなくてねえ...。
死ぬほどイヤなら、逃げちゃえばいいじゃん!
そんな助けてくんない甲斐性の無い男(←帝...)、捨てちゃえばいいじゃん!
て気分がどうしても捨てきれない。
この時代の、女性の立場の弱さとか、生活力の無さとか、
すっごい生死ラインぎりぎりなのに雅な歌とか詠んで自分を憐れんで終了、
みたいな風俗がイライラしてしょうがないようです、私。


んで、今回は少し時代が進んで、
光源氏18〜19歳頃の『紅葉賀』の項です。
ここはたいそう盛りだくさんの項で、トピックスとしてはこんな。

1)故桐壷更衣にそっくりなのを買われて宮中に入り帝の寵愛を受けている(←むかっ(怒り))藤壺女御が、密通の結果光源氏の子を妊娠出産。
2)光源氏が浚ってきた紫上が子供から大人へ変化
3)光源氏と正妻葵上の不和
4)老女官源典侍との戯れの逢瀬

ほんとにねえ...おいお前(←光源氏)何しとんじゃ!って感じですよ。
毎日毎日いろんな女といちゃいちゃする場面ばっかでねえ...
そもそも、藤壺女御は義母だし、紫上はまだ10歳だし、源典侍は50代半ばのようで、節操がないにもほどがあるだろうと思わざるをえない。
なんだか順調に昇進してるようなので、仕事はできる人なんでしょうけどねえ...
せめて避妊はしなさいよと。(←無理?)


ところが。
そんな、講義の前から煮えまくっている私に、初日思わぬサプライズがありました。
昨年の夏期スクーリングで大ファンになった、外人の先生によるゲスト講義があったのです!

あああああネルソーン!!!!ぴかぴか(新しい)

『紅葉賀』には舞や催馬楽、琴などの音楽的な場面が多く登場してくるため、
今回の講師が
日本古代音楽の研究を専門とするネルソン先生にゲスト講義を頼んでくれたようです。

まさかの再会!
なんというサプライズでしょう!

1年ぶりのネルソン先生は、相変わらず盛りだくさんの情報量で多角的に源氏物語における式楽を分析。古代の資料から楽譜を再現し、自らの演奏録音を聴かせてくれました。
駆け足ではありましたが、古代の楽譜や演奏方法を記した文章を資料にしてくれたので
音楽方面に興味のある私は興味深々。
今の雅楽と比べて、ずいぶんテンポが速い可能性があるのだそうです。
おおぅ...これらを読み解けば、確かに再現は可能ではなかろうか。


講義後、聞きそびれたところを質問に行くと私を覚えていてくださったようで、
「今度こそは日本音楽史のスクーリングを開講しますよー」
と約束してくれました。

...ヤバい。
覚えられてるし。逃げられないかも。


彼の専門は源氏物語時代の音楽再現...
ら、来年もまた源氏に泣かされるのではないかと、今から戦々恐々のマメシバでした...。


あ、スクーリング全体としては、
初回の掴みでかなり興味が湧き、思ったよりも楽しく受講できました。
でも、やっぱ古典を読むには文法をしっかり覚えとかないと、大勘違いの状況把握になってしまうので...基礎学力って大事、と高校時代を反省しました。
受験に無いからって、あんまりまじめに授業受けなかったもんなあ私。


さあ。
どうするか、まじめに古典系をがんばって、日本音楽史を受講するか。
早めに苦手科目はあきらめて、得意の現代文学に舵を切るか...
会社の人には、とっとと卒業せい、と言われているんだよなあ...
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