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2015年07月06日14:45
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日本一周リハビリツーリング�蛎膕譽�ャンプ場
5/11（月） 走行距離 122.3キロ
早朝に佐世保の隠居岳ウォーカーズパークを出発。
北松広域農道を走って平戸港へ。
今日の目的地は「的山大島」です。
「あづちおおしま」と読みます。すんなりと読めませんね。
平戸港に着いたら5分後にフェリーが出ると言うので大急ぎでチケットを購入して乗り込みました。フェリーは一日5便。110ccのバイク込みで片道￥980。
ラッキーは客室に入れられないため、到着までの45分間、デッキのベンチで過ごしました。
的山港に到着して、港の待合室にあるインフォメーションで地図をもらい、お勧めの場所を聞きました。
「午後から雨になるらしいですよ。」と言われ、大急ぎでとりあえず島を巡り、降り出す前に出来るだけ雰囲気をつかもうと思います。
朝鮮井戸、戸田海水浴場、馬ノ頭鼻などの名所を見てから一番行きたかった「神浦の町並み」を見物。
ここは国指定重要伝統的建造物群保存地区で、江戸・明治・昭和の離島の港街ならではの渋い町並みが残っている集落です。
残念ながら空き家も目立ちましたが、狭い路地にびっしりと古い家屋が並び、しかも、想像以上に広範囲で迷路のようになっていて感動的でした。全く観光地化されていないのも良かったです。
的山大島はスギ花粉のない島として花粉症の人には大人気だそうです。
島内で発見された石器により、2万年前から人が住んでいたことが判明。
古くから海上交通の要所として開けていたとのこと。時を経て人口も減った今、時間が止まったままの風景が残っていて良い感じ。
くねくね道ばかりなのでスピードを出して走れる道はないし、島はメインストリートと農道の区別がなく、枝分かれしている道が多いわりには標識も少なく、何度も迷子になりました。
でも、必ずメインの分かりやすいところに出るので、ゆっくりトコトコ走るのがとても楽しい島です。
ゆっくり見て、バイクで3時間もあれば十分に見どころを巡れます。
ガソリンスタンドはひとつだけ見つけましたが神浦集落から少し離れているので注意が必要です。
的山大島にはキャンプ場がふたつあるので、まずは天の草キャンプ場を見に行きました。
海を一望する高台にあり、ロケーションは良いけれど、平らなところがほとんどない原っぱ。
近づくのも怖いほどオンボロなトイレがあるだけ。全く手入れがされていませんでした。
草もボウボウの中を、うっかりカブで場内まで入ってしまったので、Uターンが大変でした。
とてもじゃないけれど、落ち着いてキャンプできそうな雰囲気ではありません。
気を取り直してもうひとつの「大賀キャンプ場」に行ってみました。
的山大島の最東端に位置する大賀断崖の上にあるキャンプ場です。
大賀キャンプ場までは案内板がしっかりしているので大丈夫です。(それでも間違って遠回りしてしまいましたが・・・)
キャンプ場は断崖絶壁の上にある、やや傾斜した広々とした草原でとても開放的なところ。
こちらも無料で予約や申し込み不要で自由に使えます。
ひとり、中年男性キャンパーが荷物をまとめて車で出発するところでした。
「随分長く滞在していたけれど、お天気が崩れるようだから撤退することにしたよ。」と。彼がテントを張っていた場所の草が黄色く変色していたところを見ると、おそらく三週間以上はここにいたのでしょう。
周辺の低木が斜めに生えているので、普段この辺りは風が強いようです。でも、この時は幸い無風。
雲行きはどんどん怪しくなり今にも雨が降りそうだったので、板張りの広い東屋の下にテントを張りました。
向かいにトイレがあります。トイレは新しい建物ですが、最近掃除された気配はありませんでした。車いす対応のトイレもあり。
炊事場はそこから50mほど坂を下ったところにあります。調理するには便利な造りですが水は飲用不可。周辺に飲み水が得られる所はないので要注意です。
サイトから500m坂道を下ったところに磯遊びや釣りのできる海岸があり、その入口の駐車場にシャワー棟がありました。
男女別の個室で水シャワーが浴びられるようになっています。(無料)もう少し気温が高かったらこのシャワーで十分だと思ったのですが、今日は曇天で厳しい・・・。
ということで、この島唯一の温泉、「あづち温泉漁火館」で入浴（16：00〜21：00￥410）。
南国風のお洒落な外観の宿だけど、内部は結構地味な公共の宿。
ツルツル系の湯。加温したお湯を小さな湯舟に溜めていて、温泉好きにはちょっと残念な部分もあり。
窓からの眺めは好印象。宿の人の対応も良い感じだったのが救いです。
風呂から出たら、いよいよ本格的な雨降りになっていました。合羽を着てキャンプ場に戻る途中、古い町並みの残る、神浦集落でお買いもの。
島の商店はとても小さく、旅人が見つけるのは難しい場所にあります。
最も大きなAコープでさえ、通り過ぎてしまうほど。また物価も驚くほど高かったです。納豆を買ったら、3パック￥180もしました。
私がいつも使っている札幌のスーパーだったら同等の品が￥60ほどです。店の人に
「高いですね〜。」と言ったら
「びっくりでしょう？もやしなんか￥80もするから高級すぎて滅多に食べられないのよ。」と言っていました。
巷で激安な有名メーカーの食パンも軽く200円越え。
食材は本土の3倍が当たり前。でも、ビールなどの酒類はちょっとした観光地くらいの上乗せ料金な感じです。
Aコープから15分ほど走ってキャンプ場に戻ると雨足は本格的に。
東屋が高床式になっているので浸水の心配はなかったけれど、風が出てきて雨も吹き込んできました。テントが飛ばされないように、手ごろな石ころを見つけてテントを固定。
集中豪雨対策に夢中になり、ちょっと目を放した時、高床式の東屋にいたはずのラッキーが地面に落ちて、変な歩き方になっていました。
70センチほどの高さだけど、体重4キロ程の小型犬にとってはかなりの高さ。
スローモーションのような、カクカクとした動きはまるでロボットのよう。情けない表情で「もう歩けないよ。」と訴えるように立ち止まるラッキー。
「どこか関節を傷めたか、もしかしたら骨折？こんな離島に獣医はいないだろう。ラッキーが怪我していたら旅は中断だ。」などと考えながらラッキーを抱きかかえてテントの中へ。
悪いところがないかチェックしたけど、押しても痛がる様子はなく、嬉しそうにシュラフに包まって落ち着いたので、ひとまず様子を見ることにしました。
ラッキーの体は心配だし、暴風雨でテントがバタバタと音を立て、ほとんど眠れない夜を過ごしました。
5/12（火） 走行距離 26キロ
大賀キャンプ場二日目。
PHSもポケットWi-Fiも圏外だけど、ラジオで天気予報が聞けました。
それによると、台風6号が接近中。
更に、朝鮮半島から伸びる前線の影響で大荒れとのこと。夕方には落ち着くみたいだけど、台風の進路によってはまた今夜荒れるかも。ということで、連泊決定です。
朝食は蕎麦を茹で、3パック180円の納豆を食べました。が、納豆はふにゃふにゃでまずく、思わず賞味期限を確認したほど。
ラッキーはキャンプ場の広い草原を見ると、いつもならミサイルのように猛ダッシュで走るのに、今朝の散歩もヨチヨチ歩き。
途中でいきなり動きを止めてしまうので、やっぱりどこか傷めたのかも・・・。と、駆け寄って抱き上げてみると・・・・・、なんと、ただの草原だと思っていたそのフィールドにはアザミのトゲトゲした葉っぱがびっしり。
試しに私も裸足になって歩いてみたけれど、チクチクして一歩も歩けなかったのです。
ロボット歩きの原因はこれか？と思って、アスファルトに連れて行くと、ラッキーは喜んでピョンピョン飛び跳ねました。東屋から落ちた影響は全くないようで、ホッとしました。
午後、いきなりピーカンになったので平の汁農村公園へ。島で最も標高が高い展望所です。晴れたおかげで海の青さが引き立ち、棚田の先に見える海が印象的でした。
今日もまたあづち大島温泉へ。
まだ二日目なのに、「札幌ナンバーのバイクのお姉さんが来ている。」と、いつの間にか噂になっていて、すれ違う島民に「昨日の暴風雨は大丈夫だった？」と何度も声をかけられました。
わざわざキャンプ場まで様子を見に来てくれる人もいるほど。こういうのが離島の良いところですね。
夕方はキャンプ場周辺の展望台へ。プチハイキングだけど、杖なしで歩いてみました。一歩一歩、ゆっくりなら大丈夫そうです。
切り立った断崖と大海原の雄大な姿は絶景でした。
大賀キャンプ場
長崎県平戸市大島村西宇戸 （的山大島：あづちおおしま）
予約不要 飲用水は持参すること。無料。問い合わせ：0950-55-2511
バイクの乗り入れはできないこともありませんが、ところどころフカフカの草地なので慎重に。無理して乗り入れなくてもサイト脇に停められます。
早朝に佐世保の隠居岳ウォーカーズパークを出発。
北松広域農道を走って平戸港へ。
今日の目的地は「的山大島」です。
「あづちおおしま」と読みます。すんなりと読めませんね。
平戸港に着いたら5分後にフェリーが出ると言うので大急ぎでチケットを購入して乗り込みました。フェリーは一日5便。110ccのバイク込みで片道￥980。
ラッキーは客室に入れられないため、到着までの45分間、デッキのベンチで過ごしました。
的山港に到着して、港の待合室にあるインフォメーションで地図をもらい、お勧めの場所を聞きました。
「午後から雨になるらしいですよ。」と言われ、大急ぎでとりあえず島を巡り、降り出す前に出来るだけ雰囲気をつかもうと思います。
朝鮮井戸、戸田海水浴場、馬ノ頭鼻などの名所を見てから一番行きたかった「神浦の町並み」を見物。
ここは国指定重要伝統的建造物群保存地区で、江戸・明治・昭和の離島の港街ならではの渋い町並みが残っている集落です。
残念ながら空き家も目立ちましたが、狭い路地にびっしりと古い家屋が並び、しかも、想像以上に広範囲で迷路のようになっていて感動的でした。全く観光地化されていないのも良かったです。
的山大島はスギ花粉のない島として花粉症の人には大人気だそうです。
島内で発見された石器により、2万年前から人が住んでいたことが判明。
古くから海上交通の要所として開けていたとのこと。時を経て人口も減った今、時間が止まったままの風景が残っていて良い感じ。
くねくね道ばかりなのでスピードを出して走れる道はないし、島はメインストリートと農道の区別がなく、枝分かれしている道が多いわりには標識も少なく、何度も迷子になりました。
でも、必ずメインの分かりやすいところに出るので、ゆっくりトコトコ走るのがとても楽しい島です。
ゆっくり見て、バイクで3時間もあれば十分に見どころを巡れます。
ガソリンスタンドはひとつだけ見つけましたが神浦集落から少し離れているので注意が必要です。
的山大島にはキャンプ場がふたつあるので、まずは天の草キャンプ場を見に行きました。
海を一望する高台にあり、ロケーションは良いけれど、平らなところがほとんどない原っぱ。
近づくのも怖いほどオンボロなトイレがあるだけ。全く手入れがされていませんでした。
草もボウボウの中を、うっかりカブで場内まで入ってしまったので、Uターンが大変でした。
とてもじゃないけれど、落ち着いてキャンプできそうな雰囲気ではありません。
気を取り直してもうひとつの「大賀キャンプ場」に行ってみました。
的山大島の最東端に位置する大賀断崖の上にあるキャンプ場です。
大賀キャンプ場までは案内板がしっかりしているので大丈夫です。(それでも間違って遠回りしてしまいましたが・・・)
キャンプ場は断崖絶壁の上にある、やや傾斜した広々とした草原でとても開放的なところ。
こちらも無料で予約や申し込み不要で自由に使えます。
ひとり、中年男性キャンパーが荷物をまとめて車で出発するところでした。
「随分長く滞在していたけれど、お天気が崩れるようだから撤退することにしたよ。」と。彼がテントを張っていた場所の草が黄色く変色していたところを見ると、おそらく三週間以上はここにいたのでしょう。
周辺の低木が斜めに生えているので、普段この辺りは風が強いようです。でも、この時は幸い無風。
雲行きはどんどん怪しくなり今にも雨が降りそうだったので、板張りの広い東屋の下にテントを張りました。
向かいにトイレがあります。トイレは新しい建物ですが、最近掃除された気配はありませんでした。車いす対応のトイレもあり。
炊事場はそこから50mほど坂を下ったところにあります。調理するには便利な造りですが水は飲用不可。周辺に飲み水が得られる所はないので要注意です。
サイトから500m坂道を下ったところに磯遊びや釣りのできる海岸があり、その入口の駐車場にシャワー棟がありました。
男女別の個室で水シャワーが浴びられるようになっています。(無料)もう少し気温が高かったらこのシャワーで十分だと思ったのですが、今日は曇天で厳しい・・・。
ということで、この島唯一の温泉、「あづち温泉漁火館」で入浴（16：00〜21：00￥410）。
南国風のお洒落な外観の宿だけど、内部は結構地味な公共の宿。
ツルツル系の湯。加温したお湯を小さな湯舟に溜めていて、温泉好きにはちょっと残念な部分もあり。
窓からの眺めは好印象。宿の人の対応も良い感じだったのが救いです。
風呂から出たら、いよいよ本格的な雨降りになっていました。合羽を着てキャンプ場に戻る途中、古い町並みの残る、神浦集落でお買いもの。
島の商店はとても小さく、旅人が見つけるのは難しい場所にあります。
最も大きなAコープでさえ、通り過ぎてしまうほど。また物価も驚くほど高かったです。納豆を買ったら、3パック￥180もしました。
私がいつも使っている札幌のスーパーだったら同等の品が￥60ほどです。店の人に
「高いですね〜。」と言ったら
「びっくりでしょう？もやしなんか￥80もするから高級すぎて滅多に食べられないのよ。」と言っていました。
巷で激安な有名メーカーの食パンも軽く200円越え。
食材は本土の3倍が当たり前。でも、ビールなどの酒類はちょっとした観光地くらいの上乗せ料金な感じです。
Aコープから15分ほど走ってキャンプ場に戻ると雨足は本格的に。
東屋が高床式になっているので浸水の心配はなかったけれど、風が出てきて雨も吹き込んできました。テントが飛ばされないように、手ごろな石ころを見つけてテントを固定。
集中豪雨対策に夢中になり、ちょっと目を放した時、高床式の東屋にいたはずのラッキーが地面に落ちて、変な歩き方になっていました。
70センチほどの高さだけど、体重4キロ程の小型犬にとってはかなりの高さ。
スローモーションのような、カクカクとした動きはまるでロボットのよう。情けない表情で「もう歩けないよ。」と訴えるように立ち止まるラッキー。
「どこか関節を傷めたか、もしかしたら骨折？こんな離島に獣医はいないだろう。ラッキーが怪我していたら旅は中断だ。」などと考えながらラッキーを抱きかかえてテントの中へ。
悪いところがないかチェックしたけど、押しても痛がる様子はなく、嬉しそうにシュラフに包まって落ち着いたので、ひとまず様子を見ることにしました。
ラッキーの体は心配だし、暴風雨でテントがバタバタと音を立て、ほとんど眠れない夜を過ごしました。
5/12（火） 走行距離 26キロ
大賀キャンプ場二日目。
PHSもポケットWi-Fiも圏外だけど、ラジオで天気予報が聞けました。
それによると、台風6号が接近中。
更に、朝鮮半島から伸びる前線の影響で大荒れとのこと。夕方には落ち着くみたいだけど、台風の進路によってはまた今夜荒れるかも。ということで、連泊決定です。
朝食は蕎麦を茹で、3パック180円の納豆を食べました。が、納豆はふにゃふにゃでまずく、思わず賞味期限を確認したほど。
ラッキーはキャンプ場の広い草原を見ると、いつもならミサイルのように猛ダッシュで走るのに、今朝の散歩もヨチヨチ歩き。
途中でいきなり動きを止めてしまうので、やっぱりどこか傷めたのかも・・・。と、駆け寄って抱き上げてみると・・・・・、なんと、ただの草原だと思っていたそのフィールドにはアザミのトゲトゲした葉っぱがびっしり。
試しに私も裸足になって歩いてみたけれど、チクチクして一歩も歩けなかったのです。
ロボット歩きの原因はこれか？と思って、アスファルトに連れて行くと、ラッキーは喜んでピョンピョン飛び跳ねました。東屋から落ちた影響は全くないようで、ホッとしました。
午後、いきなりピーカンになったので平の汁農村公園へ。島で最も標高が高い展望所です。晴れたおかげで海の青さが引き立ち、棚田の先に見える海が印象的でした。
今日もまたあづち大島温泉へ。
まだ二日目なのに、「札幌ナンバーのバイクのお姉さんが来ている。」と、いつの間にか噂になっていて、すれ違う島民に「昨日の暴風雨は大丈夫だった？」と何度も声をかけられました。
わざわざキャンプ場まで様子を見に来てくれる人もいるほど。こういうのが離島の良いところですね。
夕方はキャンプ場周辺の展望台へ。プチハイキングだけど、杖なしで歩いてみました。一歩一歩、ゆっくりなら大丈夫そうです。
切り立った断崖と大海原の雄大な姿は絶景でした。
大賀キャンプ場
長崎県平戸市大島村西宇戸 （的山大島：あづちおおしま）
予約不要 飲用水は持参すること。無料。問い合わせ：0950-55-2511
バイクの乗り入れはできないこともありませんが、ところどころフカフカの草地なので慎重に。無理して乗り入れなくてもサイト脇に停められます。
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