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2015年06月17日03:16

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ガス給湯器 修理 3

給湯器の交換には配管にたいする正しい知識が必要だ。

水道配管には鋼管、銅管、ビニル管が使用される。

ガス管は、本来鋼管だが、最近はステンレスのフレキシブル管が使われることが多い。

我が家のガス給湯器は水道及び出湯の配管は銅管を使用している。
なまし銅管なので少しは曲げることができるが、今回の給湯器は配管の位置が少し異なるので加工が必要だ。

銅管にしろガス管にしろ、給湯器の配管はネジで接合される構造になっているのでまずはこのネジの種類を知っておく必要がある。


水道配管は一般的にテーパーネジを使用する。これはネジが斜めになっていてだんだん太くなる構造で、締め付けると途中で止まる。接合面は隙間なく面で接合されるため、そのままだと毛細管現象で漏洩する。なので間隙にシール剤を入れる必要があるが、ここには便利なバルカーテープ=シールテープというのを巻いてから締め付ける。

ちなみにバルカーテープと呼ぶのは最近は流行っていないようで、一般的にはシールテープというらしい。
バルカーテープの名前の由来は、バルカー社の白いPFTEテープのことで、正しい名称はバルカー・テープシールという。いまどきは相当品がいろいろあるが、ホームセンターで安物を買うとやたら薄かったりするので要注意だ。

シールテープの使い方は、雄ねじを切った配管に接合面から見て時計方向に一回半ほど巻いて引っ張って切る。ネジの先端から一山ほど引っ込めた位置に巻き、ねじの先端にはテープがはみ出さないようにする。

まあ、エアコンガスのような高圧配管にテーパーネジが使われることはないので、機密性はそれほど高くないが、所詮水なので長期的に多少漏れても問題はない。

そういうわけでガス管にはテーパネジを使わずに、ストレートネジを使ってパッキンで締め付けるという方法が取られていると思うが・・・・。
じつは、燃焼用のガスというのは圧力が比較的低くて、しかも長期的に多少のリークがあったとしてもガスは無限に供給されるので気にしなければ問題がない。
したがってガス器具のガス配管は水道と同じテーパーネジを採用している、

というわけで、何のことはない、ガス管と水道管のネジには互換性があるw。

さて、配管のネジで、ストレートと、テーパーネジを接合したらどうなるか。

一見ダメと思われがちで、絶対に許されないというのはド素人の考えで、そんなことを言うのは低圧配管専門の、ガス会社のお役人くらいだろうか・・・・

ストレートの雌ねじと、テーパーの雄ネジを組み合わせて、高圧ガスの接合部に使われることがある。

これはストレートとテーパーの組み合わせなので、ネジの一部分だけが一周接触してきわめて高い圧力で接触することになり、毛細管現象が発生しにくく、テーパネジどうしより高い機密性が得られる可能性がある。

逆の組み組み合わせもあって、テーパーの雌ネジにストレートの雄ネジというパターンが水道の水栓に使われている。これは、寸法的に少し緩めなので、シールテープを少し多めに巻いて、適当に締め付けるだけで、向きが自由になるというメリットがある。要するに蛇口のひねる部分が上に来ないと困るので、そういう場合に使用される。

配管用ネジの名称と組み合わせは、ここにまとめられていたのでご参考まで。
http://www.inaba-denko.com/jp/pro/cf/index-spec.htm


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