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2015年06月06日07:47

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【週末読書】常識から疑え! 山川日本史 近現代史編 上下

常識から疑え! 山川日本史 近現代史編 上 「アカ」でさえない「バカ」なカリスマ教科書
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常識から疑え! 山川日本史 近現代史編 下 「研究者もどき」がつくる「教科書もどき」
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結構さらっと読める本で、一週間で上下読むことが出来ました〜。
始めこの本のタイトルを見た時は、山川という反日学者が書いた本かと思ったのですが、違ったんですねえ。

さて、教科書問題というと、反日記述があることかな?と思うのですが、この本の問題点はそうではありません。
むしろ、イデオロギーも歴史観も全くないことが問題としてあげられています。

この教科書は、どこからも文句がこない仕上がりになっています。
右からも左からも、中国からも韓国からもアメリカからも、そして学会からも文句がこないような作りになっています。
そして、元々は左翼の巣窟だった名残から、な〜んとなく左っぽい記述になっている何だかよく分からない本として仕上がっています。


そのせいで、読んでいるほうも何だか分からないし面白くもなく、日本史がつまらないものになっている……
これを分からせるのが本書の狙いです。
そして、山川教科書と、こう書かざるを得ない学会の問題点を挙げながら一応は教科書の流れにそって解説を進めていきます。

日本近代史を理解するポイント
・地政学
・外交史
を学ぶべし


は、本当にそうだと思います。

この本は、上巻が明治維新から第一次世界大戦まで、下巻が大戦後の中国情勢から、朝鮮戦争終結のあたりまで。そして終章が「誰が第二次世界大戦の勝者だったのか」で締めくくられています。

今思うと、勝者はスターリンだったわけですが、倉山先生のネット番組を見るまでは、私もずっとアメリカだと思っていました。

確かに私も小中高と授業を振り返ってみても、大根切りの授業と頭の悪さでほとんど覚えていませんでした。なんとなく鎌倉室町江戸〜くらいはわかっていても、幕末くらいになるともう三学期で授業も終わりですし。

この本は「日本教育の改革の仕方」も上巻のほうで書かれています。

小学校→日本史上から30人程度の人物を選んで人物中心の面白い話として歴史を教える
中学校→神話から始まって、現代までの歴史の流れを教える
高校 →教養課程としての歴史学の基礎を教える


これで、海外に出しても恥ずかしくない程度の教養を持つことができます。
逆に、自分の子どもに歴史の流れとして誰を教えていくか……と考えてみても面白いかもしれませんね。
個人として考えると色々いると思うのですが、歴史の流れとして考えると……なかなか難しいですね。
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