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2015年05月16日08:25

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ヤクの売人(仮)

 ヤクの売人よ うたっておくれ
 ねむくはないけれど いくところもない
 ヤクの売人よ うたっておくれ
 ジャンジャンジャンの 朝についていこうよ


 夕べの帝国は砂にもどり この手から消えて
 ここにひとり めくらのように立ってはいるが
 まだ ねむくはない


 この倦怠はものすごい わたしは足が釘づけになっている
 だれにも会いたくないし むかしのむなしい街角は
 夢を見るには あまりにも死んでいる


 あんたの魔法の渦まく船で 旅につれてっておくれ
 わたしの感覚は裸にされ 手はにぎることも感じない
 足指は歩くにはマヒしている ただブーツのかかとだけが
 さまようのを 待っているだけ

 どこへでもいきますよ 消えますよ
 わたし自身のパレードに
 わたしの行く手に おどりの魔法をかけておくれ
 きっと そのとりこになるから


 だから つれてっておくれ
 こころの煙の輪をくぐって 消えながら
 時間のかすんだ廃墟を通り 凍った葉っぱをすぎて


 気味悪い おびやかす木々が風の浜にならび
 くるった悲しみの ひん曲がった範囲から遠くはなれて 
 ダイヤモンドの空の下で踊ろうよ


 片手をかってにふりまわして
 海をバックに サーカスの砂でまるくかこまれ
 すべての記憶や運命を 船底ふかくおしこめて
 きょうのことは忘れよう あしたまでは


聞き手の人生体験によって、万華鏡のように変化する希少価値のある楽曲
http://ja.wikipedia.org/wiki/ミスター・タンブリン・マン

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