第007回はこだて国際民俗芸術祭は、(2014年)8月4日(月)が大門での前夜祭で、翌5日(火)から10日(日)までが元町会場での開催でした。
吉良さんや林太郎さんの御来道と重なったため、今年は行けないかと思っていた6月のオープニングライブについて、道央を襲った大雨によりひと晩道南に足留めされて野良窯に行けなくなった代わり、コロリダス、ショピン、カンランを観覧できたことは以前に書きました。
コロリダスは本祭にも前夜祭から序盤にかけて出演されました。8月4日(月)は生憎の雨でしたが、夕方断続的にやんだ時間帯があって、奇跡的に前夜祭が敢行されたとのことです。
今年の本祭での私の目当てはパイレーツカヌーとザッハトルテでした。
ザッハトルテは道南への赴任直後の2012年第005回の芸術祭で魅了され、2013年の第006回芸術祭オープニングライブ、2014年は4月にはMARUSENに単独ツアーでもいらっしゃってくださっていたのですが、同じく関西を拠点とされるパイレーツカヌーは全くの初見。2013年の榛名ルーツフェスに招かれていたあたりから視野に入ってきましたが、そのこと自体で私の好みに合うのではないかと思いましたし、どなたのお書きになるものを見ても評判がよく、ちょうど初のフルメンバーによるスタジオ録音のフルアルバムを発表されたばかりということで、さいとうともこさんなどもお薦めになっているのを目にする機会もありました。
前年(2013年)は前夜祭からDrakskip、少し間を置いてJJFと続いたのでしたが、今回は8月6日(水)にして初めて元町公園に向かうこととなりました。
パイレーツカヌー芸術祭初日となるこの日は、メインのアトラスステージに20時20分登場です。いったん帰宅して着替えて出直したような記憶もあります。
ギターのエリザベスさんとともにマンドリンとヴォーカルでフロントに立つサラさんは、海賊風のお帽子の似合ったチャーミングな方でした。ルーツミュージックリスペクトの筈の我々がこれほどポップに感じられてしまうとは何と素晴らしいイベント、と御自分でもおっしゃっていましたが、フロントに立つ女性陣お二人のきらきらとしたギターとマンドリン、歌声の重なりは、私には何だか渋谷系音楽のように感じられてしまいました。
具体的に思い浮かんだのはフリッパーズギターの楽曲です。フロントの女性陣お二人がまるで小山田圭吾と小沢健二みたいに感じられたことでした。
女性陣3人を軸に結成され、男性3人が加わったという経緯があるようで、編成には様々な形態があるようです。この時はヴァイオリンのキャッシーさんが身重だっためか来道されず、メンバー構成は普段と異なる複雑なことになっていたようです。
この日の6人編成も、翌日の5人も、彼らをよく知る人からすると、前年(2013年)のJJFがトシさんではなく田嶋さんだったような貴重なお姿だったのかもしれません。
予備知識のない私はそのありがたみを噛みしめることこそできませんでしたが、パイレーツカヌーの魅力は十分に伝わってきました。
サラさんが空模様を懸念しながら雨乞いの曲をやると宣言して演奏を始められたところ、サーッと雨が降り注いだのも、この日のことだったと思いますが、鑑賞に支障のない程度だったと思います。
この日私が観たステージはおそらくパイレーツカヌーのみ。時間帯からいってアトラスステージ最後の出演者だったのではないかと思います。翌8月7日(木)は、サブのブンダステージでの登場となります。
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