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2015年04月18日17:37

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しっぽ村便り

こないだカミサンが神奈川県の清川村にいってきた。

本厚木まで電車で1時間20分。 そこからバスで30分いったところが最寄駅。 で、そこからさらに訪問先の団体さんにクルマで迎えに来てもらってね。

訪問した先はここ。


一般社団法人 清川しっぽ村

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この団体のことを紹介するのが今回の日記の目的です。


何ヶ月か前に彼女が家の毛布の整理を始めた。

「押し入れの中のこの毛布、いらないわよね」

「ああ、まあ、使ってないよ」

僕はまた始まったくらいに思った。

というのも、カミサンは断捨離大好き人間なんでね。 達人といっていい。

一方、僕はそういうのが苦手なんでさ。

このあいだもタンスの奥に山積みになってたボロボロのジーンズやらスーツを強制撤去されたばかりだ。 まあ、代わりに新しいのを買ってもらったので、結果オーライだったんだけど。


でも、今回の毛布類の整理は単に捨てるのではなく、有効活用するためのものだった。

「福島に取り残されてる猫や犬に送ってあげるの」

そういう活動をしてるのがこの「清川しっぽ村」なんだよ。

なんでもカミサンは高校の同窓生からこの団体のことを教えてもらったらしい。

で、毛布を送る手続きのために相手とやりとりをする中で、この人たちは信頼できるという感触を得られたようなんだ。

こういっちゃなんだけど、世の中にはエセっぽいNPOやらなんやらの団体も多そうだからね。


で、それからほどなくして。

カミサンにこのニュースの録画を見せられた。

2015年3月5日 NHK首都圏ネットワーク 清川しっぽ村



https://www.youtube.com/watch?v=KB7q3Gpr9d0


原発事故の避難区域 残されたペットたちは今

「原発事故で避難した住民の中には、仮設住宅などで犬や猫が飼えないため、やむをえず元の家に置いてきた人たちが多くいました。 震災から4年近くが経ち、残されたペットたちは今、どうなっているのでしょうか。」

で、福島県飯館村の犬や猫に食料を運ぶしっぽ村の人たちの活動が紹介される。


これには引き込まれた。

やっぱさ、じぶんちも、ささやかながら関わってる事柄だとねえ。 報道への入り方が違ってくるんだよ。

で、まあ、NHKが取り上げたから大丈夫ってことはまったくないんだけど。

例えば、例の全国に感動の嵐を呼んだNHKスペシャル、「魂の旋律〜音を失った作曲家」の主人公のその後のあんまりな出来事とかもこれありだしね。

清川しっぽ村は僕も応援したくなった。

「これは毛布とかの物品だけでなく、お金そのものも寄付したらいいと思う」


清川しっぽ村はカミサンに丁寧な活動状況の報告を送ってくれた。

例えば、この3歩足のワンちゃんにめでたく里親が見つかったとかね。

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https://www.youtube.com/watch?v=ujE-he798xM

このワンちゃんは10歳。 里親を名乗り出た人は男前だと思うなあ。


このようにしっぽ村では飯館村だけでなく、近在で保護した犬猫を養って里親を探す活動も行っている。

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でも、なにしろ、寄付金だけで賄ってる活動なので、人手は圧倒的に足りない。

で、こないだ、ついにカミサン本人がボランティアに出張ったわけだ。


しっぽ村では5〜6人の人たちが犬、猫それぞれ10数匹のお世話をしていたそうだ。

ニュースに出演していた代表の吉島崇憲さんもいた。

穏やかな人柄の方でねえ。 実年齢は30代半ばなんだけど、永遠の青年のような感じだったそうだよ。 写真の左側の方です。

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で、10時過ぎに着いたカミサンは夕方まで目いっぱい働いてきた。

週末はボランティアがわりと集まってくれるんだけど、平日はどうしてもそうそうは来てもらえないということで、重宝してもらえたらしいよ。

まず、民家を改造したニャンズハウスに案内されて。

猫たちのトイレの掃除とご飯やりを担当した。 ご飯はどの銘柄をどういう分量であげるか、猫毎にきっちり指定されている。

で、なんといっても驚いたのは、そのニャンズハウスがすっごく清潔にされていたことだった。

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で、持参したおにぎりをパクついたあとは、ワンズのお世話をした。

「本物の秋田犬に初めて触った。立ち上がると前肢が私の肩に届くの。かわいかったわあ」

で、雑種の犬を一頭、1時間のお散歩に連れてって、そろそろ引き上げ時かと思ったら。

次はこいつをお願いしますと言われて、やっぱり1時間のお散歩に連れていくことになった。

この柴犬シャック、帰り道で空き缶を見つけると、口にくわえてハウスまで持って帰った。

しっぽ村の人が誉める。

「やあ、また拾ってきたのか。偉いぞシャック」

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ということで、やけに遠方にあるので往復がしんどかったけど、しっぽ村での仕事そのものはやけに充実していたそうだ。

カミサンは職業婦人なので、そうそうしょっちゅうは行けないけど、これからもあちらが人手を欲しがってる平日に折をみて手伝いにいきたいと言ってる。


こういうボランティア活動には色んな意見があると思う。

例えば、犬猫の前に困ってる人間を助けるべきじゃないかとか。

あるいは、なんで飯館村限定なんだとか。

でも、こういう活動を立ち上げるには、すごいエネルギーが必要なのは間違いない。

なので、自分が情熱を注げる対象に絞らないと土台無理。 

で、それに賛同する人の輪ができて初めて成り立つもので、そういう活動が色んなジャンルでいっぱいできていくのがよい社会なんじゃないかと思う。


僕自身はこういうボランティア活動には縁のない人生を送ってきたので、偉そうなことはまったく言えないんだけど。

なんとなくの印象では、こういう団体には当たりと外れがあって、駅前の募金活動とかを見ただけで判別するのは難しいんじゃないかと思う。

で、清川しっぽ村は断然当たりの団体です。

興味がわいた方はこのしっぽ村のサイトをご覧になってください。

http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0CB0QFjAA&url=http%3A%2F%2Fameblo.jp%2Fananan223%2F&ei=bekxVdHAKsSvmAXKvoC4BQ&usg=AFQjCNEKLbklm1FoBL-P8agyW0UDEpuwaw
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