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2015年04月22日00:26

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太平洋戦争の肉声

太平洋戦争の肉声 第3巻―文藝春秋戦後70年企画 特攻と原爆 (文春MOOK) ムック 2015/2/20
ムック: 251ページ
出版社: 文藝春秋 (2015/2/20)
言語: 日本語
ISBN-10: 4160086233
ISBN-13: 978-4160086234
発売日: 2015/2/20
商品パッケージの寸法: 20.8 x 14.4 x 1.8 cm
おすすめ度: (2件のカスタマーレビュー)
戦後70年企画 文春ムック 太平洋戦争の肉声(3)特攻と原爆

刊行にあたって
神風特攻
「敷島隊出撃」の真相   森 史朗
レイテ沖海戦(1)
栗田艦隊
謎の反転のすべて   大谷藤之助
レイテ沖海戦(2)
戦艦「大和」の死闘   石田恒夫
大和主計長が見たレイテ沖海戦と沖縄水上特攻
レイテ島の戦い
われレイテに死せず   神子 清
特別攻撃隊
特攻にゆけなかった私   角田和男
本土防空作戦
北九州防空戦 B29撃墜王   樫出 勇
硫黄島の戦い
司令部付兵士が見た
硫黄島玉砕   金井 啓
沖縄戦
沖縄軍参謀が語る
七万の肉弾戦   八原博通
原爆投下(1)
私は「インディアナポリス」を撃沈した   橋本以行
原爆投下(2)
原爆下の広島軍司令部   松村秀逸
宮城事件
終戦叛乱   蓮沼 蕃
太平洋戦争主要戦闘地図

 今まで文藝春秋 誌上に掲載された古い記事の使い回しの様ですが、やはり伝統ある
出版社の戦記本なので、コピペを継ぎ接ぎしたコンビニ本や要目を羅列しカタログ本
より読み応えが有ります。埋もれていた記事が発掘された事を評価すべきでしょう。

戦記物は一定の需要が有り、ブームは開戦*周年、終戦*周年等、節目となる年の頃
に一定の周期で訪れます。1970年代はミリタリー模型、1990年代は架空戦記、現在は
ガルパンと艦コレ、約20年周期となるのは世代が交代する為でしょうか。
 20年から30年前までは戦中派の方から話を聞く機会が有り、戦争体験者の手記
や口述等が書籍になり雑誌に載りました。近年は戦中派の方々が次々と鬼籍に入るの
で、今後は新しい実録が出る事は無くなりそうです。
 終戦から約10年後は記憶がはっきりしていたので生々しい証言も有りましたが、
軍事作戦の渦中に居た当事者でも、末端の兵士が作戦の全貌を知っている訳では無く
自分の周りで起こった事は覚えていても作戦の全貌を知るのは、後日に書籍等で読ん
でからです。何十年も経てば記憶が曖昧になるので、何年何月何日の何処だと正確に
覚えているとは限りません。嘘を付いている訳では無く、自分の記憶と書籍等で得た
情報を合わせて、記憶を再構成する例も多々有ります。グラマンに襲われたと言った
としても、グラマンとはアメリカ戦闘機の一般名詞を指す事も有るので、本当にグラ
マン社製の飛行機とは限りません。個人の証言は鵜呑みにせず、戦史と照合するべき
でしょう。

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