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2015年04月22日18:59

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Franz Schubert, Piano Sonata in A (D.664).

東京文化会館モーニングコンサート Vol.84 梅田智也(Pf)

日時 4月22日(水) 11:00開演(10:30開場)
曲目 シューベルト:ピアノソナタ第13番 イ長調 op.120
ショパン:ピアノソナタ第3番 ロ短調 op.58 他
出演 梅田智也(Pf)

シューベルトのピアノ・ソナタというと、私は、第15番と第18番「幻想」以降の作品には親しんでいますが、第13番は、彼のピアノ・ソナタの中でも最も親しまれている1曲でもあるらしいけれど、実は聴いたことがなかったのです(^^;)。シューベルト、21歳の時の作品。とてもいい曲ですね。暖かい感情が満ちる。外面的な効果なぞ考えず技巧が上滑りしない、シューベルトの率直な歌です。この日、演奏された、ピアノという楽器を知り尽くし手練手管(いい意味で)のショパン「ピアノ・ソナタ第3番」の立体的な音楽とは好対照に、素朴といえば素朴。友に優しく語りかけるようなアレグロ・モデラート、哀愁に富むアンダンテ、快活に笑顔を見せるアレグレット。愛すべき「小さなイ長調ソナタ」ハート

ともに散歩するなら、バッハ・ベートーベンは偉大過ぎて一緒に歩くのはちょっと肩が凝るし、モーツアルトはあまりに人間離れで、天から見守ってくれるお方。我が強いワーグナーなぞとは歩きたくもない・・。自分にとってはシューベルトこそが、よい道連れだな。自分と同じ歩幅で歩き、憂いも喜びも一緒に感じられて心が通じ合える友達。そんな音楽がシューベルト。

この日のアンコールは、J.S.バッハ(コルトー編):アリオーソ(チェンバロ協奏曲第5番より)。いい選曲です指でOK。威厳と静けさ。まだ24歳と若い梅田さんですが、しっとりとバッハを聴かせてくれました。さすがに心に染みる、バッハの素晴らしい音楽でした。梅田さん、真摯な演奏!彼の今後の活躍に期待したいと思います。

(参考動画)

https://www.youtube.com/watch?v=HsMHHlDYlMM
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