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2015年02月27日22:25

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カウス・ボタン～昭和演芸⑮漫才ブーム前夜～オール阪神・巨人

～７０年代前半の漫才Wヤングって覚えていますか？～

確か、昭和の演芸シリーズで60年代終わりの漫才ブームまで
書いたと思う。
79年に、またツービートらの｛MANZAI｝ブームが訪れるのだが、
その谷間の70年代初め～78年頃は、東京のお笑いは、
ドリフ、噂のチャンネル、そして欽ちゃんが独占していて、
演芸は衰退していたと感じた。

まだ関西は元気だったなぁ。
やすし、きよしが脂が乗った時期だし、
といっても、やすしは度々不祥事を起こし、謹慎したが。
だいたい、私から見て、７０年代の上方漫才は、
どついたり、ちょっとエゲツナクなった。
その中でも関西系の若手で目立ったのは、（あくまで東京から見てだが）

レツゴー三匹
６８年結成。

掴みは、「じゅんです！」「長作です！」と両端が
元気よく自己紹介をして、真ん中の正児が
おもむろに「三波春夫でございます」とか他人の名前を騙り、
両端から顔を叩かれ、メガネがとんだ。
ド突きもこのレベルなら許せた。

中田カウス・ボタン（左画像）
69年に結成、
よく72～73年頃「ヤングおーおー」で見た。
当時、このコンビは２３，４歳で、
若者に人気があった。カウスはマッシュルームカット、
ジーンズにＴシャツ姿で出ていた。

「そんなこと言うた--らアカン！」とかギャグ飛ばしていたなぁ。
カウスは、その後、色々と黒い噂を聞くんだが、、

オール阪神・巨人（中央画像）
このコンビは、もうちょっと後で出てきた。
阪神は私と同学年で、彼が高校を卒業した75年に正式にコンビ結成。
正統なしゃべくり漫才で、芸がキレイ（西川きよしもそう評価していた）

関西はエゲツナクなったが、関東はつまらなくなった

星セント・ルイス（右画像）
1971年結成、
ツービートがブレイクするまで、70年代の半ば頃、
東京漫才のホープとか言われていた。
「田園調布に家が建つ！」とか後にツービートが得意とした
標語は彼らの方が先に使っていたと思う。
だけれど、あまり面白くなかった。

青空球児・好児
65年デビューだが、60年代後半の演芸ブームには
間に合わなあった感がある。
「ゲ～ロゲロ」のギャグと、逆さ言葉を得意としていた.
これは例えば相方が「こんばんわ」というと、
すぐに「わんばんこ！」
お客がその場で言った言葉もすぐに逆さで発音できる。
しかし、それが合っているかどうかわからんし、
出来たらで来たでも「面白くない」

春日三球・照代
この人たちも65年の結成の夫婦漫才だが、
「地下鉄はどこから入れるんだろ？」
｛それを考えると夜も眠れない｝
というギャグでブレークしたのは
70年代後半。ほのぼのとして結構良かった。

ここで挙げたコンビは、
ＭＡＮＺＡＩブームには外れていた。
阪神・巨人は年代的にはマッチしていたが、
あまりにも正統派すぎたきらいがあった。

ここでWヤング
私は、あまり記憶にない。

名前くらいは聞いて、Wケンジの二番煎じかよ？くらいに思った。
しかし、関西では非常に高く評価されていたが、
メンバーの中田治雄が多額の借金を抱え、1979年10月25日、
熱海の海岸で飛び降り自殺

。

実は、その３か月後に「花王名人劇場」から
「ＭＡＮＺＡＩ」ブームが起きるが、そのプロデューサーも
Ｗヤングの起用を考えていたとのこ。

もし、中田が自殺を思いとどまっていたなら、ブームに乗って
借金も完済出来たはずだ、と聞いたことがある。
不運だな、、と思う傍ら、彼らも「ＭＡＮＺＡＩ」ブームに乗れたのか？
それは分からないよね。
その時点で、中田は41歳、相方の平川は38歳
｛MANZAI｝ブームでブレイクしたコンビは、ほとんど20代半ばだった。
ベテランの西川きよしが、33歳、ビートたけしが、32歳、
最年長の横山やすしが35歳。

まぁブームに乗っていれば、借金がいくらあったか知らないが、
死なずには済んだのだろうが。

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