１５冬アニメ初回その１０＆大河

○アルドノア・ゼロ２期☆☆☆☆☆
他のアニメと比べて際立った緊迫感。
無駄な描写がなく、説明ゼリフを極力削って絵で見せる演出。
虚淵さんが最も評価されるのはこの部分だと思います。
ハードＳＦでありながらあえてスーパーロボットを出して、それをリアルロボットが倒すという難しいことをサラリとやってる。
いつ誰が殺されるかもしれない意地の悪い脚本だけに、画面の端々に注目させられてしまう。
そしてこの芒洋とした志村貴子のキャラが良い中和剤になってます。
実によく練り上げられてると感じます。

○暗殺教室☆☆☆☆
先行したOVAがクソつまらなかったので、この企画は失敗だろうと先入観を持って観たのですが、絵がシャープになって演出もいい。
だめじゃんBrain's･Base、もしくは後藤圭二。
岸誠二監督は絵作りにはこだわるな。
えげつない設定に見せかけてけっこうハートフルなお話なので、夕方やればいいのにな。
でも４クールとかだとこのクオリティは維持できないか。
殺先生の福山潤も合ってる、もうこの声でしか読めない。

大河
○花燃ゆ☆☆☆
幕末のヒーローといえば、まず坂本龍で、勝海舟、西郷隆盛、もしくは新選組と思いつくわけですが、実際は長州藩が一番の功労者なわけで、その後の戦争の時代にも繋がる重要人物がいっぱいいるはず。
なのにあまりメインに据えられない。
それはおそらく群像劇にならざるを得ない、この人一人をメインに出来ない難しさがあるからだと思います。
確かに吉田松陰の影響力は絶大なのですが、早々と退場しちゃうし、後半は蟄居したままで動きがない、だからその妹というほとんど誰も知らない人物を語り部として選んだ意味はわかります。
しかしあまりに地味。
いっそ「花萌ゆ」にして萌え路線を狙えば良かったのでは。
きっと苦戦しそう。