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2014年11月13日23:53

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超緊張!初体験!!熊野川カヌー下り!!!

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ほんのちょっとの出会いが新しい冒険につながる。
新宮市在住の豊島さんと出会ったのは、5年前の大峰の釈迦ヶ岳だった。私は単独だったが、豊島さんは4人くらいで歩いていたと思う。
新宮市と那智勝浦町、隣同士だ。だが、この紀伊半島の大峰でもめったに和歌山の人には会わない。会うのはたいがい大阪や奈良、京都の人だから、お互いに驚いた。
豊島さんはその年の4月末に私が住んでいる那智勝浦町で開催されるウルトラマラソンの60kmに参加した。エイドのお手伝いをして再会してお話しした。
だが、それっきりだった。

今年の夏に突然お電話をいただいた。電話帳を見て、電話をかけたそうだ。
山の話を少ししてから、カヌーに誘われた。豊島さんは7〜8年前からカヌーをしているそうだ。
「山好きの人ならきっと好きになりますよ。」
興味はあったし、せっかくのご縁だから行きたいと思った。だが、なかなかお互いの都合が合わなかった。

先月末にまた電話をいただいた。今年カヌーをするなら最後のチャンスだ。
お互い都合がよくて天気が良さそうな今日に決まった。
だが、天気予報では晴れても風が強く寒そうだ。中止になるかなと思ったが、豊島さんは「山じゃないから平気でしょう。」と言った。

11月13日

朝7時に新宮市のカヌー置き場で待ち合わせた。
豊島さん、その友人の竹中さんと私と相方の4人が今回のメンバーだ。
新宮市では一人1000円でカヌー、ヘルメット、ライフジャケットが借りられる。
豊島さんの車の上にはカヌーが4台取り付けられる。
「安く借りれても、車につけられる人が少ないからあまり使う人がいないんですよ。」と豊島さんが言う。

うちの車を下船口の瀞流荘近くに置いて、豊島さんの車で瀞峡に行く。
車を止めた所から川まで階段をカヌーを下すのがけっこう大変だった。豊島さんたちは慣れていて肩に担ぐ感じで下りていくが、私はてこずった。途中まで下りると、豊島さんたちが戻ってきて、私のカヌーを降ろしてくれた。

漕ぎ方を説明してくれるが、やってみないとわからない。ということで、川に漕ぎ出す。
怖い!!!
絶対山より水のほうが怖い!!!
思うようには漕げない。

みんな進んでいく。初めての相方も進んでいく。
だが、この時点で私はなぜか上流に向かっている錯覚をしてしまった。ここは流れが緩やかなのだ。
きっと少し上まで行ってまた戻る練習なのだろうと思ってしまったのだ。
それで、「私はここだけでいいです。もう車に戻って待ちます。」と言った。

すると・・・
「もう戻れないよ。下の車の所まで下るしかないよ。」

えええっ!?
川を上っていたつもりだったが、下っていたのだ。緩やかな流れでも上るのは大変だそうだ。
仕方ない、覚悟を決めて下るしかない。

「まあ、めったに転覆しませんよ。とはいっても絶対とは言えませんがね。。原発と同じで絶対安全とは言えませんよ。」
でも、今まで豊島さんが案内した初心者で転覆した人はいないそうだ。

パドルといういわゆるオールで漕いで行く。
川幅が広い流れが緩やかなところはけっこう思うように進む。漕ぐのを止めて流れに任せることもする。

だが、瀞峡にはウォータージェット船が通る。船が見えたら端に行かないといけない。
「ジェットが来たぞうっ!!」と声がすると慌てて端に逃げる。
ジェット船が通った後は大きな波が立つのだ。

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また、瀬と呼ばれる川幅が狭いところでは流れが速くなる。波も高い。ここを通るのも緊張する。
流れによっては漕いでも漕いでも思う方向に進まない。

終点まであと少しという所の浅瀬で動かなくなってしまった。石に引っかかったのだろう。
いくら漕いでも動かない。深さは10cmくらいだ。
仕方ないので降りてカヌーを引っ張る。ぬめった石で何度も転びそうになりながらも、皆がいる川の中央の小さな岸に着く。
川の水は思ったほど冷たくなかった。

「さあ、もう最後だ。ここは右の流れに乗らないで左に行って、岸に上がるように。」と言われる。
右に行ったらどこまでも下ってしまいそうだ。
緊張する。
必死に漕ぐ。こんなに必死になることなんて滅多にない。

何とか何とか岸に着く。
終わった。
無事にたどり着けた。
何とも言えない安堵感が広がる。

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ここにはうちの車が待っていた。その車に相方と豊島さんが乗って、もう1台の車を取りに行った。その間に私と竹中さんは山やカヌーの話で盛り上がる。

それにしても戻ってくるのが遅い。途中の道は幅が狭い。事故でもあったんだろうかと心配していたら電話がかかってきた。
途中の道路が工事中で待たされているそうだ。往復で1時間近くロスをした。
戻ってきた車にカヌーを積んで新宮に戻る。

初のカヌー体験、予想していたよりも大変だったが、面白かった。
天気予報ほど寒くはなかった。必死に漕ぐと汗をかくくらいだった。

誘ってくれた豊島さんは78歳、友人の竹中さんは75歳、いやいやお二人共元気で体力がある。
「なかなか誘っても、特に女性の方は怖がって二の足を踏むようですね。」
私はめちゃくちゃ怖がりだけど、それ以上に好奇心旺盛なのです・・・

それにしても5年前の釈迦ヶ岳での出会いが今日のカヌーにつながるなんて!!!
確かに釈迦ヶ岳の前鬼川は熊野川に続いているが・・・
釈迦ヶ岳でのご縁が5年の流れを経て熊野川でのカヌーにたどり着いたのでしょうか。

感謝感謝!!!
人生何事も経験したもん勝ち!!!

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