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2014年10月29日22:17

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又剣山から小処温泉へ

「明日はお天気良さそうよ。土曜に又剣山から竜口尾根に行ったＴさんが、紅葉が良かったと書いているよ。行かない？」
「行きたいな。でも、どうせなら、小処温泉まで縦走したいな。」
「でも、車が２台ないと無理よ。」
「カオリさんに頼んでみようよ。」

ということで、上北山村在住のカオリさんに連絡をしてみる。カオリさんは午後は用事があるので、又剣山までご一緒しましょうと言ってくれた。

１０月２８日

上北山村の道の駅で車中泊して翌朝カオリさんと合流。小処温泉に我々の車を止めて、カオリさんの車で又剣山の登山口に向かった。

登山口近くの展望台からは大峰山脈が南から北までずらっと見渡せる。だが、今日は八経ヶ岳と弥山には雲がかかっている。
そして何よりも風が強くて寒い。北日本東日本は寒波のせいで寒くなると言っていたが、このあたりも一気に寒くなった。

又剣山は登山口から３０分ほどで登れる。
しかし、風が強くて寒い。まあ、吹き飛ばされるようなメンバーではないが・・・
ここで、カオリさんとはお別れだ。

私と相方は竜口尾根を歩き出した。相方と二人だけの山歩きは約半年ぶりだ。
私はちょうど１年前の１０月２８日にここから１３２０ピークまで往復していた。６月には相方と参加した上北山村のツアーで西大台から小処温泉までは歩いている。
だが、１３２０ピークから、西大台からの道と合流する地点までは歩いていない。ネットで検索すると迷いやすいようだ。

又剣山から１時間ほどで五兵衛平に着く。大きな岩がいくつかある庭園のようなところだ。
風もないのでゆっくりする。

そこから３０分足らずで１３２０ピークに着く。
ここからの眺めは圧巻だ。大峰山脈が釈迦ヶ岳から大普賢岳まで見渡せる。
少し場所を変えると、大台ヶ原の大蛇嵓を正面から見ることができる。西ノ滝と中ノ滝もよく見える。
紅葉も綺麗だ。

ここまでは比較的歩かれているのだろう、テープも多く迷うこともなかった。
だが、ここからは歩く人も少ない。テープも急激に減る。
だが、尾根通りに行けば迷うことはない。テープは気休めにあればいい。

それでも、西大台からの道と合流するあたりの地形がわかりにくい。テープもあまりない。
相方と地図とコンパスを見ながら、方向を確認する。かすかな踏み跡とたまに出てくるテープを追いながら、地図とコンパスを見ながら進む。

本来は稜線の北側がルートなのだが、稜線に上がってしまった。だが、方向を間違わなければ、ルートに出るだろう。
風がないところで昼食にする。

笙ノ峰に着く。本来のルートは笙ノ峰のピークを通らないことになっているが、ピークにはいくつもの山名版がある。
ここまでくれば本来のルートにはすぐに出られるだろうと思ったが、テープが二方向にある。どちらに下るか迷って、両方を下ってみるが、どちらもテープはあまりない。
改めて地図を確認する。２５０００図では笙ノ峰のピークを通るようになっているが、昭文社の地図では通らないことになっていた。だが、ピークから西へ、南側に行かなければ本来のルートに出会うことが分かった。

よく見るとテープも所々にあった。
１０分も下らないで本来の道に出会った。ここからはもうはっきりとした道だ。ほっとする。

しばらく下ると植林帯になる。それから二次林が出てくる。
やがて林道と出会う。何度か林道と交差する山道を下る。
小処温泉の屋根が見えてくる。朝止めておいた車がちゃんと待っていてくれる。

第二、第四火曜日は定休日だから今日は休みと思っていた小処温泉に電気が点いている。中を見ると受け付けに人が座っている。
「今日、やっていますか？」
「やってますよ。今日はお天気がいいし、紅葉の季節なので開けたんです。」
臨時営業の小処温泉に入る。山を下りてすぐの温泉はありがたい。