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2013年12月01日21:06

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うまくいかないかも,のお話。

ヲタク話です。
渡航・著「俺ガイル」(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。)最新巻(8巻)を読んで,思ったことの断片を記します。
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いきなりだけど。

「安全地帯」というバンドの「恋の予感」という歌を覚えている方,少なくないだろうと思う。
今から30年近く前に発売され,結構ヒットした。

「恋の予感」という題名からは,素敵な恋の始まりを予感してドキドキワクワクしている,そんな心情を歌っているのだろうという印象を受けるかもしれない。
しかし,実際にこのうたを聴いてみると。
http://www.youtube.com/watch?v=_biXrkYCBns


まるで,失恋を歌ったような雰囲気の歌だったりする。
私はこの歌について思うとき,「恋の予感」と言いながら,実はその恋が成就しない予感,あるいはその恋が始まらない予感,すなわち上手くいかない予感を歌っているのではないかと思えてしまう。
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上手くいかない予感ということだと,ヲタクな私はこんなうたのことも思い出す。
http://www.nicovideo.jp/watch/nm4189256


「ずっと...一緒」
これは,10年ほど前に放映された深夜アニメ「サムライガン」のエンディングテーマ。
今や人気声優となっている茅原実里の,デビューシングルでもある。

こちらは,1番の歌詞では「もうすぐ愛をあきらめる/ふたりに痛みが胸刺す」と唄いつつ,2番の歌詞で「熱い涙を許そう/希望はいま心にある」と歌い上げて,希望を指し示している。
だから,本当は「上手くいかない予感」のうたではない。
ただ,アニメのエンディングでは1コーラスしか流れなかったので,私はこの歌も,どこかにあきらめを含んだはかないうた,という印象を持っていた。
※ 余談だが,この頃の茅原実里さんはあまり上手な歌い手ではなかったと思うのだけれど,その微妙な不安定さがこの歌の儚さに良くあった効果を出していると思う。
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破滅の予感をどこかに感じながら,それでも進むしかない。
自分のこの予感が外れてくれることを祈りながら,外れてほしいと念じながら,そんな予感なんて気のせいだと自分をごまかしながら。
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電子書籍端末「Reader」を購入して以来,ライトノベルを読むことに対する抵抗が少なくなった。
それで,アニメを見たことがきっかけですっかりはまってしまったのが,通称「俺ガイル」,つまり「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」というラノベ。
この最新巻(第8巻)が,11月19日に発売された。
それで,はやる心を抑えつつ,最初はまとまった時間に落ち着いて読もうと思って,先週の土曜日に一気に読了した。
そして,読了した瞬間に思ったのが,冒頭の「恋の予感」という歌,そして「ずっと...一緒」という歌だったのだ。

いや,別に,「俺ガイル」8巻が面白くなかったとかつまらなくなる予感がしたとか,そういうことではない。
それどころか,早くも9巻の刊行を心待ちにしている。

そうではなくて,この小説の登場人物たちの関係のどこかに,破滅の予感を感じさせられるのだ。
そんなことは誰も願っていないのに。
彼らには,どうか,最後には幸せな記憶を,と願っているのに。

だから,願わくば,私のこの予感が外れてくれますように。

渡航せんせ,続刊を,はよ。
(あ,でも,読者のそんな勝手な要望なんか無視して,じっくりと良いお話を書き上げてほしいです(^^)。)

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