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2013年08月04日23:44

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2013−夏 南相馬

南相馬の町中は大規模スーパーやドラッグストアなども営業していて、それなりに復興しているようにも見えますが、ちょっと市街地に出るとまだまだです。

水田は一面の雑草畑と化しているし。
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津波で海水が流入してしまったことによる塩害によるものです。
田んぼの土をまるごと入れ替えなくてはならないらしく、除染よりも大変。
その除染もまだまだ続けていかなくてはならなくて。田んぼまで手が回らないといったところのようです。

震災・津波の被害を実感できるということで、北泉海岸へ。
ここは元はサーフィンの国際大会が開かれるくらいサーファーの間では有名なところで、周りにはレストハウスやいろいろな施設があったとのこと。
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それが今は微塵たりとも跡形がなく。

砂浜はもっと遠くまで続いていたとのこと。

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震災前の北泉海岸を見たことがない私でも、その無残さはわかります。
特に地元の人達はここにくるたびに胸が締め付けられるようだとも言っていました。

すぐ隣りの原町火力発電所も被害を被りましたが、今では操業を再開しています。
放射線さえなければ復活は早いのでしょう。

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木が倒れ、土が露出しているのがわかるでしょうか?
とりあえずこの高さまで波が来たってことです。

そして橋というのか…通路がえぐり取られています。
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津波ってのはとてつもないパワーなんだなぁ…と改めて思います。
福島原発は地震そのもの(津波そのもの)でも損傷は受けていたみたいですが、補助電源さえ水防しなければ、事態は収集できた・対処できたのではないかとも言われています。
現に女川はかろうじてどうにか大丈夫だった。。。(いろいろトラブルは有りましたが)

もし、福島第一原発があの地震・津波であのような事故を起こさず、かろうじて女川レベルの被害にとどまっていたならば…
世の中の「反原発」の流れは完全に弱小化し、逆に千年に一度の大津波にも耐えられた安全性などがクローズアップされ、原発建設に拍車がかかったんだろうと思います。

事故があると過剰に反応し… ないと助長し…

現地のボランティアの方で、避難区域にお住まい&ご自宅も相当の損傷を被った方がいらして。
「守らなくてはいけない人… 自分を頼ってくれる人がいるからなんとかここまでやってこれた『自分のことだけ考えていたら心折れてどうにかしてたかもしれない』」とおっしゃっていて。

居住はまだダメなのだけれども、立ち入りはOKになり、週一度くらい被災した家を片づけにいかれてるとのことですが、各戸ともネズミの被害が尋常でないらしい。
また、雑草が生えまくって、それも大変らしい。

ネズミも雑草も放射線をモノともせず、はびこりまくっていて。
もっともネズミも… 雑草も一本も生えない、生物が全く死滅しているなんてのは怖すぎますが。

この方のダンナさんが東京電力にお勤めで。
(東電関係者は)被害者でもあり、加害者でもあり… 立場は非常に複雑だともおっしゃていましたが
『東京電力は本当に悪者なのか?』
今まで電気のある暮らしをおもいっきり享受しておきながら、ひとたびのこの事故で東電を叩きまくってる…てのはなんかおかしくないでしょうか?
「もって行きようのない怒りのスケープゴード」にされてるんでしょうね。
上層部の人たち(その方も当時の政治権力に右往左往させられた…というのはあった)はともかく、大多数の東電職員は命がけで頑張ったたんですし。

今回の災害で「誰が悪い」とかの責任を追求していても、それは足を引っ張る事にはなっても復興の手助けにはならないでしょう。
てか、誰も悪くはないんだろうけど。。。

ただ、あえて唯一あげるとしたら『菅直人』
この人はやっぱり、未曾有の災害が起きた時に事態をスマートに収集して「手柄を立てる」ことをまず最初には第一義にしていたらしい。それが「ムリ」とわかると責任の矛先が自分に向かないように保身に走り… その保身も「他に責任を持っていく」というやり方だったらしい。それが逆に自分の首を締めることになっちゃうのだけど。
まあ、それまでの人だったんでしょうけど。リーダーとしては最低ですね。

非常時に自分の身の安全を図る…てのは大事だし、肝心の自分が潰れたならば、他人をも守れないというのはありますが。
でもやっぱり『非常時に他人を慮る…』てのができるか否かで、その人の人間性がわかりますね。
この前の日記の遠藤先生とか、高橋先生とか。。。

私もそういった非常時に「人様の事を慮る」そういった心の余裕を持てるようになりたいです。

また、「放射線コワイよー」の方たち… それに対して「放射脳」と揶揄してる人たち…。
「安全である」とか「危険である」と総論として括ることはやっぱり難しく。というかそれはやるべきでなく。
一人ひとりを丁寧に診察したり調べたり対処していくしか方法はなく、それが最善の方法だろうとは南相馬で診療にあたってる医師たちの共通見解。

遠藤先生はご専門が甲状腺腫瘍でもあるので、震災後の被災者の甲状腺も診察されています。
放射線の影響と思われるものも確かに見られる(決して少なくはない)そうですが、
でも、きちんきちんと都度都度対処していってれば『安全』であるってことです。

逆に全く放射線とは関係のない…
大気・土壌・水源が常時汚染され、ジャンクフードで飽食になり、ストレスで精神をすり減らし。クルマにばっかり乗ってろくに体を動かさず。
なぁんて暮らしを当たり前にしてしまっちゃって、何もケアしていないほうがよっぽど『危険』なのかもしれません。
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